カブトムシやクワガタと同じ甲虫のカナブン

 

子供の頃、カブトムシを狙って昆虫採集に出掛けたのに

『カナブンしか見つけられなかった……』という

思い出を持つ方も多いのでは?

 

そんな“夏の脇役”のイメージが強いカナブンですが

飼育してみると意外に味がある奴なんです。

 

さらに、カナブンの中には

『世界一美しい昆虫』のひとつに挙げられる

トルコホウセキカナブンのような

眼を奪われるような姿を持つ種類もいるんですよ。

 

そこで今回は、

カナブンのエサについての情報を中心

飼育方法やおすすめのエサや与える量などを

詳しくお伝えしていきます。

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カナブンのエサの頻度って?

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カナブンはコガネムシ科の

ハナムグリ亜科に分類される昆虫です。

 

カナブンはコガネムシと混同されやすいのですが、

黄金色に光る体が美しいコガネムシと違って

カナブンの体は主に黄土色や褐色、緑。

 

またカナブンは樹液をエサにするのに対し、

コガネムシは腐葉土や葉っぱをエサにします。

 

カナブンと同じく樹液を食べる虫と言えば、

やはり真っ先に思いつくのはカブトムシではないでしょうか。

 

人気の昆虫とエサ場が重なってしまうことからも

『カナブンは見つけてもガッカリな昆虫』

というイメージが付いてしまったのでしょうね。

 

さて、似た食性を持つカナブンとカブトムシですが、

カナブンを飼育する場合も

カブトムシの飼育方法が応用できるんです!

そのため、カブトムシの飼育する際のエサとして

定番中の定番の“昆虫ゼリー”はカナブンの飼育にもピッタリ。

 

昆虫ゼリーは蓋を開けたら

飼育ケースに入れるだけと手軽ですが、

土が混ざってしまった場合やコバエがついている場合などは

残量に関係なく新しいものと取り換えましょう。

 

1日でエサを食べきれなくても、

毎日取り換える必要はありませんよ。

 

3日経っても食べ残しがあるようであれば、

臭いが飛んでカナブンが

反応しなくなっている可能性があります。

 

なので、新しい昆虫ゼリーと交換してあげてくださいね。

 

 

カナブンに与えるエサの量って?

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カナブンの飼育方法については

カブトムシの飼育方法を参考にすれば良いと紹介しましたが、

エサの量については注意が必要です。

 

カブトムシは最低でも体長5cmを超すものが多い中、

それに比べてカナブンの体長は平均して3cm程度のうえ、

体の厚みもそれほどありません。

 

カブトムシは1日に1個は昆虫ゼリーを食べますが

カナブンが同じ量を食べるには5日~6日は必要とします。

 

特に暑い時期は5日も経つと

どんなエサでも悪臭がしたり、

飼育ケース内に虫が入り込んだりしてしまうので

エサの交換については気を配るようにしてくださいね

 

また、成体のカナブンは樹液を好みますが

幼虫には腐葉土や葉っぱをエサとして与える必要があります。

 

カナブンの幼虫は共喰いはしないのですが

成虫に比べて食欲が旺盛なため、複数飼育している場合は

餓死してしまうことも。

 

そのため、カナブンの幼虫を飼育している場合は

特にエサの残量に気を付けてあげてくださいね。

 

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カナブンのエサであげてはダメなのは?

 

カナブンは蜜を含んだ野菜や果物を好みます

 

しかし、夏を代表する果物でもあるスイカ

エサとしてカナブンに与えることは避けた方が良いです!

 

スイカは全体の99%が水分ですので

スイカをエサにすることで

カナブンは水分を過剰に摂取してしまいます。

 

そのため、スイカを食べたカナブンの尿の量は著しく増え

すぐにマットが汚れてしまい

飼育環境が悪くなりやすいんです。

 

更にスイカは、ほとんどが水分です。

また、カナブンに必要とする栄養素も、

スイカだけで補うのも難しいです。

 

摂取する栄養素が少ないと、

カナブンの体力も、消耗してしまうので

良くありません。

 

同様にキュウリも水分量が多く、

栄養価が低いことから

与えるのを避けた方が良いでしょう。

 

また、粘度が高く、

カナブンの口に付着して固まってしまうと

取り除くことが困難な蜂蜜

そのまま与えることはおすすめしません。

 

蜂蜜は糖度が高く、カナブンが好む食品ではあるため

どうしてもエサとして与えたい場合は薄めてあげてくださいね。

 

カナブンのエサは何がいいの?

成虫のカナブンのエサであれば

昆虫ゼリーがオーソドックスであることをお伝えしてきました。

 

ですが、幼虫や繁殖期の雌には

どのようなエサを選べば良いのでしょうか?

 

ここからは、幼虫、成虫、卵を身籠った雌、といった

カナブンのライフステージ別に

おすすめなエサを紹介していきます!

 

初めてカナブンを飼育する方も、

飼育しているカナブンの繁殖を考えている方も

ぜひ参考にしてくださいね。

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栄養豊富な昆虫マット

カナブンの幼虫を飼育する際のエサとして

おすすめなのが

栄養豊富な昆虫マットです。

 

昆虫マットは質の悪いものを買ってしまうと

すぐにダニが湧き、

幼虫のエサとしては使えなくなってしまう

事もあります。

 

上記の昆虫マットは、カブトムシの幼虫が

強く育つように、タンパク質や酵母菌を加え

て熟成して作っているため、カブトムシと

似た食性を持つカナブンの幼虫にもピッタリ。

 

カナブンの幼虫はカブトムシの幼虫と比べて

頭部が小さいため、マットが粗い場合は、

ミルなどで細かくしてからあげると良いですよ。

 

カブトムシ同様エサ兼寝床として、

幼虫の飼育ケースは

昆虫マットでふかふかにしておく必要があります。

 

商品の10Lという大容量も嬉しいですし、

もちろん成虫を飼育する場合も、飼育ケースの底に敷けますよ。

コバエが寄り付かない昆虫マット

上記のマットも同じく

カナブンの幼虫の飼育に使える昆虫マットです。

 

他の昆虫マットと異なるのがコバエやダニが

発生しないことに重点を置いています。

 

また、天然のヒノキを主成分とすることで、

雑菌の繁殖も防いでくれる効果があります。

 

ヒノキには、消臭効果もあるため

幼虫だけではなく、成虫飼育中の臭いが

気になる方にも、おすすめの昆虫マットですよ!

 

昆虫ゼリー

カナブンにも、

昆虫ゼリーは、お手軽ですし、おすすめです。

 

カナブンの食いつきも、とても良いですし

ペットショップやホームセンターなどでも

簡単に入手しやすいのも嬉しいですね。

ヨーグルト

ヨーグルトは、優良なタンパク質を含む

ため、特に繁殖期~産卵までの雌のカナブン

のエサとしておすすめです。

 

与え方は、空の昆虫ゼリーのカップに入れ

たり、プラスチックのゼリー用スプーンに

すくって置いておけばOK!

 

更に、栄養価と嗜好性を高めるために

潰した、バナナをヨーグルトに混ぜて、

バナナヨーグルトを作ってあげるのも

良いですよ。

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ヨーグルトをあげる際の注意点

そのままあげる場合も、アレンジをする場合

ヨーグルトは無糖のものを選んでくださいね。

 

 

バナナ

バナナ

 

昆虫ゼリーを切らしてしまった場合などに

おすすめなのが上記のバナナの果物です!

 

果物の中でも、糖度と水分量のバランスが良いバナナ

カナブンのエサにもピッタリですよ。

 

カナブンにバナナを与える時は、

皮ごと1cm程度に切って与えてください。

 

バナナは水分が少ない果物なので、

『果汁のせいでマットがぐちゃぐちゃになる』

という心配はありませんが、

コバエも寄ってきやすいため

食べ残しは早めに片付けてあげましょうね。

 

 

リンゴ

りんご4

こちらもバナナと並び

カナブンのエサにおすすめの果物がリンゴです。

 

リンゴも糖度と水分量のバランスが良く、

カナブンが好むエサのひとつなんですよ!

 

リンゴを与える場合も皮ごと切って、

皮を下にして与えてください。

 

こうすることで果汁がマットに染み込むことを防げますし

皮が付いていることで腐敗の進行も遅くなります。

 

そうは言っても生の果物は傷みやすいので

半日程度で食べ残しは下げるようにしてくださいね

 

 

栄養ドリンク

最後に紹介する

おすすめは栄養ドリンクです!

 

カナブンの寿命はおよそ8ヶ月と短いです。

 

越冬することはできないため、

成虫で、捕獲した場合は長くても3ヶ月

程度しか、一緒に暮らすことはできません。

 

『もう少し一緒にいたいけれど弱ってきた』

そんな時に、人間用の栄養ドリンク

ほんの少し、与えることで延命ができるかも

しれないんです!

 

与える量は、蓋に付着しているくらいの僅かな量で充分。

 

昆虫ゼリーに、垂らしてあげれば、

食いついてくれる、個体が多いですよ。

 

とはいえ、栄養ドリンクは完全な液体である

うえに、人間ですら毎日飲むことは控えるべき

とされています。

 

あくまで

緊急時のお守り程度の認識でいてくださいね。

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いかがでしたでしょうか?

 

寿命こそ短いものの、

カナブンは丈夫で繁殖も難しくなく

最も飼い易い甲虫のひとつでもあります。

 

繁殖を続けて『好みの色のカナブンが生まれるのを楽しむ』

という飼い方をする飼い主さんもいるほど

マニアの間では人気が高いカナブン

 

外国産のカナブンを中心に、専門店で高値が付いて

売られていることも見られるようになってきましたね。

 

ぜひこの機会に、価値が見直されつつある

カナブンの飼育にチャレンジしてみてくださいね

 

以上、『カナブンのエサって?飼育するときにおすすめの餌や頻度、与える量は?』の記事でした。

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