『夏の風物詩』といえばカブトムシですよね。

 

せっかく成虫まで育てても、

その多くが夏を過ぎる頃には死んでしまうという

短命な虫として有名です。

 

そんなカブトムシ、

実は自宅でも簡単に繁殖させることが出来るんですよ!

 

「毎年、カブトムシを幼虫から買ってきて育てている」という方は、

自宅でカブトムシを繁殖させることを考えてみてはいかがですか?

 

今回は、カブトムシの産卵セットについて紹介していきます。

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カブトムシの産卵セットの簡単な作り方1

 

カブトムシの産卵セットの作り方は、

意外にもそう難しくはありません。

 

カブトムシを飼育する際に必要なケースやマットに、

ほんの少し工夫をしてあげるだけでいいんです。

 

それでは、基本的な産卵セット作り方をご紹介しますね。

◎用意するもの◎

・大きめのプラスチックケース

→サイズでいうと中から特大サイズのもの

*上記は、コバエシャッター付きの大きめの昆虫ケースになります。よって、必需品でもあるコバエシートが必要ない点でもメリットが大きい昆虫ケースですね。
・カブトムシ専用完熟マット

*できれば産卵用のものが望ましいです。

上記のマットは、産卵環境にも最適で

幼虫も大きく育ち育成にも最適なマットです。

・止まり木

*カブトムシが転倒したときに起き上がりやすいように入れます。

・カブトムシ用の餌

*プロテインゼリーは、多くのたんぱく質を必要とする産卵前後のカブトムシに最適な高栄養な餌です。

・新聞紙やコバエ対策用のネット

*蓋をかぶせる前に、このシートをはさむ事でコバエを防止します。

上記のものが最低限必要なものです。

 

カブトムシを飼育するために必要なものばかりですから、

すでに家にあるかもしれませんね。

 

それでは、作り方を説明していきます。

①まず事前に、

マットの”ガス抜き”と”加水”を行います。

ガス抜き方法ですが、まず購入したカブトムシのマットを

ビニールから出し、中身を新聞紙の上に広げ、

日光の下に数日間さらしておきます。

土を広げる カブトムシ・クワガタ発酵マットのガス抜き

 

②用意したプラスチックケースにマットを入れる。

上記の要領でガス抜きが終わりましたら、次にマットに水分を少しづつ混ぜながらマットを湿らせていきます。

昆虫ケースに加水したマットを入れる

初めに入れるマットの水分量は、手で握ったときに水が滲まず、泥団子のように固まる程度が理想。

カブトムシの産卵準備手順1

この時、マットは手などでカチコチに押し固めて

固い状態のマットを平らに敷き、ケースの半分ほど入れる。

 

③同じ完熟マットを固い部分の上から入れていく。

 

二度目に投入するマットには、

先ほどよりも水分を少なめ(ふんわりした状態)にします。

カブトムシの産卵準備手順2

水分は足すのですがカチカチには固めずに、あくまでも『ふんわりした土』にするのがコツです。ケースに入れるマットの量ですが、ケースの7割から8割を埋めるくらいが良いでしょう。

④土の部分は完成。

カブトムシの産卵準備手順3

あとは止まり木と餌を置けば、

基本的なカブトムシの産卵セットは完成です。

最後に蓋とケースの間に新聞紙やコバエ対策用ネットを挟んでおく。

土の用意に少し手間がかかりますが、

マットはカブトムシが産卵をする場所です。

丁寧に作ってあげましょう!

 

出来上がった産卵セットには

交尾済みのカブトムシのメスを

一頭だけ入れるのがベターです。

 

多くのカブトムシを入れてしまうと、

せっかく産んだ卵を他のメスがつぶしてしまうこともあります。

 

 

 

カブトムシの産卵セットの簡単な作り方2

 

続いて紹介するのが、

先ほどの産卵セットを応用したものです。

 

こちらは産卵用の完熟マットではなく、

園芸用の腐葉土を使用します。

 

家に腐葉土があり、そちらを利用したいという方には

おすすめの方法ですね。

 

作り方は、先ほど紹介した

基本的なマットの方法と同じです。

 

上記で完熟マットを使用したところを、

市販の腐葉土で作ってください。

 

ただ、注意しなければいけないことがあります。

 

市販の園芸用腐葉土には

農薬が使用されていることがありますが、

カブトムシが弱ってしまうので

そのようなものは産卵セットには使わないでください。

 

また、原材料に針葉樹(マツやヒノキなど)が

含まれている物も避けてください。

 

重要なポイントとしてもう一つ忘れてはならないのが、

『腐葉土の熟成度合』です。

 

しっかりと熟成しきったものでないと

セットには利用できません。

 

もし発酵しきっていない場合は屋外に数か月間放置し、

発酵を進めさせなければなりません。

 

以上のような注意点がありますので

セットを作るために土を買う際は、

腐葉土ではなく専用の完熟マットを選択した方が無難でしょう。

 

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カブトムシの産卵セットの簡単な作り方3

 

次は、土の部分を完熟マットではなく

自然の中で発生した腐葉土や、

農家などでみられる堆肥を使用する方法を紹介していきます。

 

この方法の利点は、お金がかからないだけでなく

自然の中で生まれた栄養満点の土を使用できることです。

 

産卵セットの作り方は

『カブトムシの産卵セットの簡単な作り方1』と同じです。

 

ただ一つ、自然の腐葉土を利用する際に

気を付けなければいけないのが、

土の中にカブトムシに有害な虫がいないか』という点です。

 

土の中にはコメツキムシの幼虫やムカデなど、

カブトムシの卵に害を与える生物が混じっていることがあります。

 

必ず取ってきた土の中をよく確認し、

他の虫などの存在がないことを確信してから使用しましょう。

 

 

 

カブトムシの産卵セットの簡単な作り方4

衣装ケース

最後に紹介するのが、

『プラスチックケースの代わりに衣装ケースにし、

複数のメスを入れる』

という方法です。

 

ご存知の通り、衣装ケースは風区などの

人間用の衣類を収納する大きなプラスチックケースです。

 

本来カブトムシ用のものではありませんが、

一度に多くのカブトムシを管理したい時にはうってつけですよ!

 

衣装ケースを使った産卵セットの作成も、

カブトムシの産卵セットの簡単な作り方1』

で紹介した手順で行っていきます。

 

難点として挙げられるのが、

”ケースが大きいため土を敷く工程が

さらに大変になる”ということです。

 

ですが、こちらの衣装ケースで作った産卵セットには

複数のメスを入れておくことが出来ますので、

多くのカブトムシを繁殖させたい人にはおすすめできますね。

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カブトムシの産卵におすすめなアイテムは?

カブトムシの産卵セットを作るために

必要なものをいくつか紹介させていただきました。

 

そこで今度は、カブトムシの産卵セットを用意するにあたって

特におすすめな商品をご紹介していきますね。

 

専用マットがおすすめ

最初に紹介するのは

『カブトムシ専用マット』です。

 

余計な添加物が入っていない、

カブトムシの成虫にも、幼虫にも優しい

完熟マットです。

 

産卵セットだけでなく、

幼虫を育てるときにも使用できます。

 

幼虫用の土は、頻繁に入れ替えることに

なるので、大きめの量のものを購入して

おいても問題ないでしょう。

 

厳しいチェックにより、マット内に虫や

釘などのカブトムシに有害な物が、極力

取り除かれているマットです。

 

安心して、大切なカブトムシの産卵セット

にも使うことができます。

 

コバエシャッター

上記のケースは、

『コバエシャッター 大』

大きなサイズのケースとなります。

 

産卵セットにも、向いている大きさですね。

 

『サイズがちょうどいい』というだけでなく

このケースは、コバエを遮断する機能が

備わっていますので、ケース内を清潔に保ち

やすくなっています。

 

カブトムシを飼育していると

コバエの、大量発生に悩まされる機会

が少なくありません。

 

最悪の場合、マットにウジが湧いてしまい、

せっかく生まれた卵や幼虫が全滅して

しまうケースもあるんです。

 

そんな危険性を、簡単に減らすことの

できるケースですので、

初心者の方にもとてもおすすめです。

 

天然木


カブトムシは転倒してしまうと

簡単には、起き上がることができず、

そのまま、死んでしまうことさえあります。

 

そのため、ケースの中に

木を入れてあげることは重要なのです。

 

ケースの大きさにもよりますが、

2本から3本程度入れてあげると良いでしょう。

 

プロテインゼリー

カブトムシは産卵のために、普段より

多くのたんぱく質を摂取する必要があります。

 

そんな時におすすめなのが

上記の『プロテインゼリー』です。

 

このゼリーには、たんぱく質がたっぷり

と配合されていますので、

産卵前後のカブトムシのメスに与えると

より効果を発揮します。

 

産卵を促進する効果のほか、

カブトムシの体力回復にも役立ちますので

産卵数の増加も期待できます。

 

カブトムシとって産卵は一世一代の大仕事!

 

栄養満点のゼリーを通常の餌の代わりに与えて

労をねぎらってあげると良いでしょう。

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今回はカブトムシの産卵セットについて

紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

 

カブトムシは短命の生き物ですが、

自宅で繁殖させることによって

長い期間一緒に暮らすことができます。

 

カブトムシは比較的卵を産ませるのが

簡単な生き物ですので、

生き物のブリーディングに興味がある人は、

まずはカブトムシから始めてみてくださいね。

 

以上、『カブトムシの産卵セットの簡単な作り方は?おすすめのアイテムも!』の記事でした!

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