昔からクワガタはペットとして

メジャーな昆虫ですよね。

 

今現在飼っているという方も多いでしょうし、

『子供の頃にペットにしていた』という人もいるでしょう。

 

もちろん普通に飼うのもいいのですが、

もう一歩進んだクワガタの飼育にチャレンジしてみませんか?

 

成虫のペアを飼い、卵から幼虫を育てる『ブリーディング』は、

普通の飼育とは、また違う面白さがありますよ。

 

今回はクワガタのブリーディングに必要な

産卵セットの作り方を、種類別で紹介していきます。

 

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クワガタの産卵セットの簡単な作り方1

 

ではまず初めに、オオクワガタにおすすめな

産卵セットの作り方をご紹介します。

 

用意するものは下記の通りです。

・プラスチックケース(産卵木を入れるので大きめが良い)

・クワガタ産卵用発酵マット

・産卵木

・止まり木(クワガタが転倒してしまった時に起き上がりやすくするため)

・クワガタ用の餌

・コバエ対策に新聞紙やディフェンスシート

 

手順は下記の通りです。

①まず、発酵マットの”ガス抜き”を行う。

→ガス抜きの方法はまずマットを袋から出し、

新聞紙の上などに広げ日光の下に数日間さらしておく。

土を広げる

 

②次に産卵木に”加水”を行います。

→加水の方法は、木をたらいなどに入れ、

半日以上水を含ませておく。

その後、半日かけて陰干しを行い乾燥させる。

クワガタの産卵準備手順1

③余分な水が飛んだら、産卵木の皮を剥ぎます。

→この時注意したいのが

皮を剥ぐのは全面ではなく片側だけです。

クワガタの産卵準備手順2

④次に、ガス抜きが済んだマットを

ケースに入れます。

→この時のマットの量はケースの深さ2割ぐらいの量にする。

クワガタの産卵準備手順3

⑤続いて産卵木を置きましょう。

クワガタの産卵準備手順11

⑥産卵木の上からさらにマットを入れ、

木が埋まり見えなくなる状態にする

クワガタの産卵準備手順5

⑦あとは餌や転倒防止の止まり木を入れます。

蓋の下に新聞紙やディフェンスシートを挟んだら、完成です!

クワガタの産卵準備手順6

完成した産卵セットには

ペアのオオクワガタを入れましょう。

 

一週間程度たったら別居させて

メスのみを産卵セットに入れてください。

 

注意点としては、産卵木は加水をしたり乾燥させたりする過程で

カビが生えたり腐ってしまうこともあります。

 

手を抜かず、しっかり作成しましょうね!

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クワガタの産卵セットの簡単な作り方2

 

続いて紹介するのは、

ヒラタクワガタにおすすめの産卵セットの作り方です。

 

必要なものは先ほど紹介した、

『クワガタの産卵セットの簡単な作り方1」の内容と同じです。

 

手順は下記の通りです。

①まず発酵マットのガス抜きします。

土を広げる クワガタ発酵マットのガス抜き

*要領としては、上記と同じですね。

②産卵木の加水をしておきます。

→やり方は『クワガタの産卵セットの簡単な作り方1』を参照

クワガタの産卵準備手順1

③産卵木を半日ほどかけて陰干しし水分を飛ばした後、

皮を全面剥いでおく。

クワガタの産卵準備手順2

 

④ガス抜きを済ませたマットをケースに入れる。

クワガタの産卵準備手順3

この時マットは指などでカチカチに押し固め、

ケースの3割くらいの量を敷く。

 

⑤その上に皮を剥いだ産卵木を置く。

クワガタの産卵準備手順11

 

⑥置いた産卵木を覆い隠すように再びマットを入れる。

土の量は、マット全体でケースの8割ほどを占めるくらいにする。

→二度目に投入するマットは押し固めず、ふんわりとさせる

ヒラクワガタの産卵準備手順7

 

⑦餌や転倒防止の止まり木を置く。

先ほどと同様に蓋の下に新聞紙やディフェンスシートを挟み、完成。

ヒラクワガタの産卵準備手順8

 

ヒラタクワガタは攻撃的なクワガタですので、

交尾済みのメスだけを産卵セットに入れた方が良いでしょう。

 

ペアで同居させる場合は、

期間を三日くらいにしてあげてください。

 

ちなみに、オオクワガタもこちらのヒラタクワガタも、

産卵セットに十分に加水した産卵木を入れますので

マットに加水する必要はありませんよ。

 

 

 

クワガタの産卵セットの簡単な作り方3

 

次はニジイロクワガタの産卵セットの作り方です。

 

必要なものは、先ほどの

『クワガタの産卵セットの簡単な作り方1』で紹介したものと

ほぼ同じですが、マットに卵を産み付ける種類のクワガタです。

 

なので、産卵木は必要ありません。

ニジイロクワガタの産卵セットの手順は下記の通りです。

①発酵マットを、シートなどの上にのせて

ガス抜きさせます。

土を広げる クワガタ発酵マットのガス抜き

②マットに水分を含ませる”加水”を行います。

マットに少しづつ水を入れて加水していきますが、

この時、マットを握った際に水が染み出ず、

泥団子のようにまとまる程度が理想です。

*水がもともと含まれているマットもありますので、

その場合は加水は不要です。

 

③上記の工程が終わったら、

ケースにマットを敷いていきます。

ヒラクワガタの産卵準備手順7

この時、押し固めカチカチの状態のマットが

ケースの7割ほどの深さになるように埋めます。

しっかりと体重をかけてマットを押し固める感じですね。

 

 

③二回目のマットを入れていきますが、

今度は押し固めず、ふんわりしたマットを敷いて

いきます。

 

マットを入れる目安は、全体の9割くらいです。

ニジイロクワガタの産卵準備手順9

④最後に転倒防止用の止まり木と餌をいれ、

蓋に新聞紙やディフェンスシートを挟んで完成です。

ニジイロクワガタの産卵準備手順10

産卵木を用意しなくてよい分、マットが多く必要です。

 

産卵セット完成後には、

交尾が済んだメスのニジイロクワガタを

一頭だけ入れると良いでしょう。

 

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クワガタの産卵セットの簡単な作り方4

 

最後に紹介するのが、

ノコギリクワガタの産卵セットの作り方です。

 

こちらもマットで産卵するクワガタですが、

『より多くの卵を生んでほしい!』という人は

産卵木を入れても構いません。

 

まず初めに、”産卵木を使用しない産卵セット作成の手順”です。

①『クワガタの産卵セットの簡単な作り方3』で

紹介したいように、マットに加水する。

 

②加水が済んだら、ケースにマットを入れる。

ヒラクワガタの産卵準備手順7

土は押し固めカチカチにし、ケースの7割くらいを敷く。

③その上から固めないでマットを追加する。

かたい層と柔らかい層合わせて

8割くらいの土で埋めるようにする。

ニジイロクワガタの産卵準備手順9

 

④その上に転倒防止の止まり木と餌を入れる。

ヒラクワガタの産卵準備手順8

新聞紙やディフェンスシートをかぶせ、蓋をして完成。

 

続いて産卵木を入れる場合の産卵セットの作り方”を紹介します。

①マットのガス抜き、産卵木の加水などの

下処理を終えておく。

 

②ケースにマットを入れていく。

まずマットをケースに2割分くらい入れ、かたく押し固める。

クワガタの産卵準備手順3

③かたいマットの上に産卵木を置く。

クワガタの産卵準備手順11

 

④先ほど置いた産卵木の3分の2を埋めるように、

再び押し固めた層を追加する。

クワガタの産卵準備手順12

⑤最後にもう一度マットを投入し、

産卵木が少しだけ見える状態になるよう、土で埋める。

この時追加するマットはケースの1割分ほどで、

こちらは固めずふんわりさせる。

ニジイロクワガタの産卵準備手順13

⑥その上に止まり木や餌を置く。

クワガタの産卵準備手順14

ケースにコバエ侵入防止の新聞紙などを被せ、蓋をする。

産卵木を入れる場合と入れない場合とでは、

使用するマットの量に違いがありますね。

 

完成した産卵セットには、

交尾が済んだメスのノコギリクワガタを

一頭だけ入れると良いです。

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クワガタの産卵におすすめなアイテムは?

さて、クワガタは種類により産卵セットの作り方に

違いが見られることがわかりました。

 

ここからは、その全てに使用できる

クワガタの産卵セットを作るのに

おすすめのアイテムをご紹介しますね!

 

クワガタ専用マット

クワガタの幼虫が大きく育つには、

栄養満点のマットが欠かせません。

 

そのため、産卵数を増やすだけでなく

大きな、クワガタを作ることにも役立ちます!

 

また、栄養を多く含んでいるため

マットを頻繁に取り換えずに済みます。

 

全ての種類のクワガタに使用できますが

栄養を多く含んだ熟成マットですので、

マットの中に卵を生む種類のクワガタ

(ニジイロクワガタ、ノコギリクワガタ、

ミヤマクワガタなど)には特におすすめですね!

 

転倒防止材

上記の商品は、止まり木『転倒防止材』です。

 

クワガタやカブトムシは、転倒してしまうと

起き上がるために、たくさんのエネルギーを

消費してしまいます。

 

産卵セットだけでなく、飼育ケースには必ず

このような、転倒防止用の止まり木を入れて

あげなくてなりません。

 

産卵木と同じ種類の木を原料としていますので、

幼虫や卵に悪影響を及ぼす物は一切含まれていません!

 

ただ天然素材ゆえ、

雑虫がまれにいることがありますので、

しっかりと加水をしてから産卵マットに入れるようにしましょう。

 

サイズは細めで、ケース内に何本か

設置しやすいことも嬉しいポイント。

 

また、オスメスをペアで同居させる際、

メスが身を隠すための隠れ木にもなります。

 

気性の荒いクワガタの場合、

メスにも攻撃をすることがありますので、

このようなアイテムはとても重宝しますね。

 

 

産卵木

こちらの商品は『コナラ産卵木 』です。

 

産卵木は多くのクワガタが卵を産み付け、

幼虫の餌となるアイテムですので

良い物を選ばなければなりません。

 

こちらはシイタケのホダ木を利用して作られているものです。

 

このシイタケのホダ木、

クワガタ用の産卵木には、最適といわれている

物なんです!

 

産卵木全体に、菌糸が行き渡っており、

クワガタの幼虫に、必要な栄養素が十分に詰まっています。

 

直径は10センチほどですので、オオクワガタ

などの大きな種類の、クワガタの産卵セット

に使用すると良いでしょう。

 

幼虫用カップ

今回は、代用して、

100均で売られている、フタ付きで

透明の『プリンカップ』を、幼虫用カップ

として使います。

 

このプリンカップは、クワガタの産卵後に

使います。

 

クワガタが卵を生み、幼虫が孵ると、

親虫とは、隔離させなければいけません。

 

そのままにしておくと成虫に

潰されてしまう危険性があるからです。

 

そんな時に、卵を保管しておいたり、

孵った幼虫を、ある程度成長するまで飼育

するために、このプリンカップが、とても

重宝します。

 

密閉性が高く、外部から害虫が侵入する

心配がありませんので

幼虫を入れておいても、安心です。

 

長期的な飼育には、不向きなので、

幼虫が大きくなったら、別の容器を用意して

あげると良いでしょう。

 

再利用も可能なので、お家にあると

便利ですょ。

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さて、今回はクワガタの産卵セットの作り方について

紹介させていただきました。

 

クワガタは丁寧に産卵セットを作れば、

たくさんの卵を生んでくれます!

 

ですから、育てきれないほどの量の卵を

生んでしまわないように、

ある程度経ったら産卵セットから

クワガタを出してあげるといいでしょう。

 

たとえ飼いきれないほど増えてしまっても、

無責任に野山に逃がすのではなく、

人に譲るなどしましょうね。

 

以上、『クワガタの産卵セットの簡単な作り方は?おすすめのアイテムも!』の記事でした!

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