散歩大好き、

家の中でも家族の後をついて歩く愛犬が

足を引きずる様子を見せたら

飼い主さんは不安で堪らなくなりますよね。

 

『怪我なんてしてないはずなのに、なんで?』

という場合は、足を引きずるのが

病気のサインであることも多いのです。

 

この記事では、

犬が足を引きずる原因対処法

考えられる病気の治療費について

お伝えしていきます。

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犬が足を引きずる原因や症状は?

犬が足を引きずる背景には、

様々な病気が隠れていることも。

 

更に、年齢や犬種によって考えられる病気も異なってきます。

 

以下に、犬が足を引きずっている時に

考えられる原因を9つ紹介していきます。

 

関節リウマチが原因!

犬に見られる関節リウマチの症状は

四肢の末端の関節に見られることが多く、

足を引きずる他に食欲の低下も見られます。

 

犬が関節リウマチを発症する原因は、

不明ですが、免疫の低下が一因ではないか

とも考えられていますよ。

 

シー・ズー、トイプードル、マルチーズ

といった小型犬の他に、中型犬では

シェットランドシープドックにも見られる病気。

 

人間のリウマチ同様、激しい痛みを伴う上

に、放置すると進行し関節が変形することも

ある恐ろしい病気。

 

犬の関節リウマチは、若年で発症することも

多く、発症年齢が若いほど重症化しやすい

というデータもあります。

 

そのため、足を引きずるとともに

犬に関節の強張りや関節に腫れが見られた

場合は、早急に動物病院を受診しましょう。

 

 

股関節形成不全が原因!

犬の股関節形成不全は、名前の通り足と

骨盤を繋ぐ、股関節に発達に異常が見られる病気。

 

多くの場合が遺伝性の先天性疾患です。

 

股関節形成不全の犬は生後6ヵ月前後から

歩き方に異常が見られるようになるという特徴があります。

 

具体的には左右に腰を振りながら歩く、

スキップのような仕草を見せる、

後ろ足を折りたためない

といったような症状が挙げられますよ。

 

ラブラドール、ゴールデンレトリーバー、

ジャーマンシェパードといった大型犬に多く見られます。

 

日本国内では外科手術を行うことはほとんどありません。

 

多くが動物病院と連携しながら体重管理を行い、

後ろ足にかかる負担を減らす対処療法が取られます。

 

股関節形成不全の犬は、

とにかく厳密な体重管理が必要となりますから、

足を引きずる以外にも疑わしい要因があれば

動物病院でレントゲン撮影を頼み、相談をしてみましょう。

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骨肉腫が原因!

犬の骨肉腫は、特に大型の犬種に見られることが多い

骨の細胞の癌です。

 

腫瘍ができた当初には足を引きずる、

左右にぶれて歩く、といったような歩行障害が見られます。

 

ですが、癌の進行は非常に速いために、

ここで対処をしないと

命に係わる可能性もあるので注意が必要ですよ。

 

肺への転移も多いために、部分的な切除が困難な場合は

足を切断するという手術を行う恐れも。

 

骨肉腫ができた犬の足の苦痛は激しく、

早期の治療がとても大切になります。

 

外からの発見が難しい病気でありますが、

原因不明で愛犬が足を引きずる様子が見られた場合は

こういう病気もあるということを覚えておいてくださいね。

 

 

前立腺腫瘍が原因!

雄の犬が足を引きずるとともに、

排尿障害や便秘といった症状を見せるようになった場合、

疑われるのが前立腺腫瘍です。

 

前立腺にできた腫瘍が大きくなって

膀胱などを圧迫することで排泄物を出すことが出来なくなり

歩くことも困難になってしまう可能性があります。

 

犬が前立腺腫瘍になるには

性ホルモンが関わっているとされていますが、

詳しい原因は不明で予防方法もありません。

 

前立腺腫瘍は、去勢をしている犬でも発症することがあります。

 

足を引きずる症状の他に排泄障害が見られた場合は

早急に動物病院に連れて行くようにしましょう。

 

 

椎間板ヘルニアが原因!

犬の椎間板ヘルニア

骨の老化や、激しい運動や肥満で

脊椎のクッション部である椎間板に

負担が掛かったことが原因で発症する病気。

 

椎間板ヘルニアはダックスフントやトイプードル、パグ

ペキニーズといった犬種に多く見られる病気ですよ。

 

また、若年であってもこのような犬種では

発症の確率が高いので注意が必要です。

 

初期の症状として、足が痺れてびっこを引いたり

足を引きずる、といった症状が見られ

放置しておくと四肢が完全に麻痺をしてしまい

起き上がれなくなってしまうことも

 

背中や腰を触ると痛がると言った症状も見られるため

疑わしい場合は病院に連れて行くようにしましょう。

 

 

レッグペルテス病が原因!

レッグペルテス病というのは

大腿骨頭への血流が滞ることで起こる病気で、

犬の他に人間、稀に猫にも見られる病気です。

 

足を引きずる他に、食欲の低下や

腰や股関節を触らせるのを嫌がる、といった症状が見られます。

 

これを放置しておくと、大腿骨頭が壊死してしまうことも!

 

レッグペルテス病の原因は不明ですが、

小型犬種に多く見られ、1歳未満の成長期の

子犬に見られることが多いです。

 

また、遺伝に要因があるとも考えられているために

万一愛犬が発症した場合は掛かりつけの動物病院と相談の上、

避妊や去勢の手術を行うようにしましょう。

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骨折が原因

交通事故に遭った、高い場所から転落した

他の犬と喧嘩した、といったような

明らかな事故があった後に犬があし足を引きずる場合は

骨折を疑った方が良いでしょう。

 

また、肥満や加齢による骨密度の低下

栄養の偏りなどでも骨折は起こります。

 

犬が骨折した場合は、相手が大好きな飼い主であっても

患部には決して触らせないようになります。

 

無理に自宅で患部を確かめようとせずに

すぐに動物病院に連れて行く必要がありますね。

 

脱臼が原因

犬が足を引きずる原因として多い脱臼。

 

これは、交通事故や転倒などの他にも

遺伝的な疾患で起こることもあります。

 

足を引きずる場合は膝のお皿の部分である

膝蓋骨の脱臼が原因になりますが、

犬種的にはトイプードルのような小型犬の他に

ラブラドールレトリーバーのような大型犬にも

遺伝的な要因で膝蓋骨脱臼が起こり易い個体が見られます。

 

走っていて急に足をピョンピョンとびっこを引くようになった

という場合は膝蓋骨脱臼の可能性がありますよ。

 

犬が自分で足を振って

膝蓋骨を元の位置に戻すこともありますが、

慢性的に外れることも多いため

その場合でも病院で診てもらうことが望ましいですね。

 

 

足の裏の怪我が原因

上記の行動は棘や異物が肉球に刺さってしまい

犬が足を引きずることもあります。

 

この場合は、家庭で犬の足の裏を確認して

原因となっているものを抜いてあげましょう。

 

患部が炎症を起こしてしまっている場合は

病院で薬を処方してもらうと安心ですよ。

 

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犬が足を引きずる時の対処法や注意点は?

 

犬が足を引きずる時に、病気が原因と考えられる場合は

とにかく早く病院に連れて行く必要があります。

 

ですが、軽い捻挫で痛がる様子がない場合などは

安静にして様子を見るのも良いでしょう。

 

また、患部が熱を持っている場合

冷やしてあげる他に抱っこをしたりして

患部が心臓より上にくるようにして、

血流量を減らすのも有効ですよ。

 

どんな病気の時もそうですが、犬は弱っている時に

とにかく大好きな飼い主に側にいてもらいたがる動物。

 

犬が足を引きずる場合、

病院に連れて行って治療を始めた時などには

時間の許す限り愛犬に寄り添ってあげてくださいね。

 

 

 

犬が足を引きずる時の治療費用の相場は?

 

犬が足を引きずる場合に病気が疑われたら

動物病院に連れて行く必要がありますよね。

 

では、治療費用はどのくらい

見積もっておけば良いのでしょうか?

 

動物病院は自由診療のため、あくまで目安ではありますが、

以下に犬が足を引きずる場合の原因ごとの

治療費用の相場を紹介していきます。

 

●関節リウマチが原因の場合

関節リウマチが疑われる場合は

まずレントゲン撮影で患部の確認をします。

この費用が5000円~8000円

 

関節リウマチが初期の状態であれば

ステロイド剤抗リウマチ薬の投与で治療をします。

 

薬代は一週間で1000円~2000円

これに診察料が500円~2000円加算されたものが

初回の診察費用になりますね。

 

鍼灸治療などを併用する病院もあり

少なくとも3ヶ月~4ヶ月は通院が必要になるでしょう。

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●股関節形成不全が原因の場合

股関節形成不全が疑われる場合は

まずレントゲン撮影で患部の確認をします。

この費用が5000円~8000円

 

これに診察料が500円~2000円加算されるでしょう。

 

股関節形成不全であることが確定した場合は

対処療法が取られることが多いですよ。

 

 

●骨肉腫、前立腺腫瘍などの悪性腫瘍が原因の場合

犬の骨肉腫が悪化して、

断脚を行った場合は手術費用は100,000円前後

見ておく必要があるでしょう。

 

抗がん剤を使用する場合は

人間に投与されるものと同じものを使うので

一回の投与で20,000円程度、放射線治療を行う場合は

1回10,000円~50,000円掛かります。

 

 

●椎間板ヘルニアが原因の場合

椎間板ヘルニアが疑われる場合は

ますレントゲン撮影を行うため

この費用が5000円~8000円

 

内科療法で治療する場合は

薬代が一週間で5000円程度掛かるでしょう。

 

手術を行う場合はMRIを撮ることもあり

手術費用麻酔血液検査入院費用

総額が200、000円~300,000円ほどとされていますよ。

 

 

●レッグペルテス病が原因の場合

レッグペルテス病で手術が必要となった場合は

血液検査X線検査全身麻酔手術費用などで

日帰りの手術でも250,000円~300,000円程度掛かります。

 

手術後も数ヶ月はリハビリを行うため、

定期的な通院が必要ですよ。

 

 

●骨折が原因の場合

まず骨折箇所を確かめるためにレントゲン撮影を行い

この費用が5000円~8000円

 

手術を行う場合は、犬の大きさや骨折の程度にもよりますが

100,000円は見ておく必要がありますね。

 

大型犬で、プレートを入れる程の骨折をした場合は

手術費用が500,000円を超えることも珍しくないでしょう。

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大きな病気の初期症状としても見られる

犬が足を引きずるという行為。

 

遺伝的に罹り易い病気がある犬種も紹介

しましたが、必ずしも、他の犬種なら

掛からない病気というわけではありません。

 

こので名前があがった犬種であっても、

ミックス犬であっても、

『おや?』と感じる症状が見られた場合は

早急に対処してあげてくださいね。

以上、『犬が足を引きずる時の原因や対処法!痛がらない時やしびれることもある?』の記事でした!

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