ものもらいという病気を知らない方は少ないでしょう。

 

ですが、実は犬にもものもらいが

できることがあるということをご存知でしょうか?

 

人間の場合、ものもらいができても

多くの方が焦らず放置して自然治癒を待つ…

ということもしばしばあります。

 

そんな、ものもらいが犬にもできた場合の放置は

やってはいけません!

 

今回は、犬のものもらいについて

ものもらいができる原因や対策

病気の症状や治療費はいくらくらいなのか

お伝えしていきます。

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犬にものもらいができる病気や症状とは?

早速ですが犬にものもらいができる病気や

症状にはどんなものがあるのでしょうか。

 

犬のものもらいは早期発見・早期治が基本です。

 

そのためにもどんな症状が現れるのか

知っておきましょう。

 

犬にものもらいができるのはマイボーム腺炎の可能性!

そもそも、ものもらいって何でしょうか?

 

ものもらいとは、マイボーム腺炎の一種と言われており

まつげの生え際に横一列に並んでいる

マイボーム腺が炎症を起こしてしまうことを指します。

 

このマイボーム腺で炎症が起こってしまうと

イボのようなぷつっとしたしこりができてしまったり

まぶたのあたりが腫れたりかゆくなったりしてしまいます。

 

これがいわゆる犬のものもらいにあたるわけですね。

 

 

犬にものもらいができるのは麦粒腫の可能性!

麦粒腫は、マイボーム腺に細菌が感染し、

急性炎症を引き起こしたもののことです。

 

症状の現れ方は、感染の度合いによって変わりますが

まぶた周辺が全体的に腫れる場合と

部分的にイボのような腫れができる場合があります。

 

一般的にものもらいと呼ばれている疾患は

この麦粒腫のことを言うそうですよ。

 

麦粒腫の症状の一例を挙げておきます。

・まぶたの縁が赤く腫れあがる

・イボのようなぷつっとしたふくらみができる

・涙が多くなる

・目やにが増える

・目を頻繁にこするようになる

一つでも思い当たる症状があれば

すぐに病院に連れていってあげましょう。

 

 

犬にものもらいができるのは霰粒腫の可能性!

霰粒腫はマイボーム腺が詰まることで

慢性的な炎症が引き起こされたもののことです。

 

マイボーム腺の分泌物である油分の通り道が塞がれて、

その油分が詰まってしまうことが原因。

 

慢性的な炎症が起こり

まぶたの外側と内側にしこりができてしまいます。

 

霰粒腫の症状も麦粒腫と同じく、

下記の症状が見られることが特徴的ですよ。

・まぶたの縁が赤く腫れあがる

・イボのようなぷつっとしたふくらみができる

・涙が多くなる

・目やにが増える

・目を頻繁にこするようになる

 

 

犬にものもらいができるのはマイボーム腺腫の可能性!

飼育されている犬が老犬・長毛種の場合

特に気をつけたい病気の一つですね。

 

これは、マイボーム腺が腫瘍化し、

まぶたの表面に突起物が見られるようになる

良性の腫瘍のことをいいます。

 

良性と言えど、手術時には

外科的切除が施される場合が多く、

術後も感染症を起こさないように、

内服や目薬で抗生物質の投与を行う場合もあります。

 

突起物の中でも、瞼の内側にできた腺腫は

角膜を刺激するため角膜炎などの

二次的な病気の原因となる可能性があるでしょう。

 

見つけた場合にはすぐに診察してもらいましょうね。

 

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犬にものもらいができる原因は?

 

犬にものもらいができる原因はいくつか考えられます

今だに原因がよく分かっていないものも中にはあります。

 

ものもらいの代表種、麦粒腫

瞼や眼のふちに黄色ブドウ球菌という細菌

感染することで発症します。

 

霰粒腫はマイボーム腺が何らかの原因で詰まってしまい、

普段はできているはずの油分の供給が遮断され、

マイボーム腺内で塊になったものが

周りに炎症を起こすことが原因で現れる病気。

 

マイボーム腺腫に関しては、

体質や普段の生活に依るところが多いとされていますが、

現在の段階でははっきりした原因はわかっていません。

 

いずれにしても犬がもともと持っている免疫力

抵抗できる病気であるため、

犬を飼育している環境が何かしらの原因となって

ものもらいになってしまった可能性も否定できません。

 

ですので、犬のものもらいが発覚したらすぐにでも

環境の見直しをしてみてくださいね。

 

 

犬にものもらいができないようにする対策は?

 

では次に、犬にものもらいができないようにする対策

いくつかご紹介いたします。

 

まず一つ目に大切なのが

しっかり健康管理をしてあげること

 

犬のものもらいの中でも多くの場合、

細菌感染が原因とされています。

 

通常はものもらいの原因となる細菌に感染しても

自身の免疫力によって十分、対抗できるはず。

 

しかし、病気などで体力が落ち、

体が弱っているときには、必ずしも

いつも通り病気に抵抗できるというわけではありません。

 

子犬や老犬といった免疫力が低い犬を飼育されている場合にも

同じ事が言えるでしょう。

 

栄養バランスの良い食事を与え、

毎日の散歩などで適度な運動をさせることは

犬の健康を保つためにも重要です。

 

また、目の周りを常に清潔にしておいてあげることも大切ですね。

 

目の周りをこすったりしているうちに

傷ついてしまうことがありますから

そこから細菌が侵入できるルートが生まれてしまいます。

 

ちょっとしたことがきっかけで

ものもらいになることもよくあるため、

できるだけ常に目の周りを清潔にしておき

細菌が付きにくい状態にしておくことがポイントになりますね。

 

特に目の大きい犬種を飼育されている方は要注意ですよ!

 

目の周りを拭く時には、水で2%くらいに薄めた

ホウ酸水を使うと効果的ですよ。

 

ホウ酸水に浸した柔らかい布で優しく

目の周りを拭いてあげるといいですよ。

 

作ったホウ酸水は使い切るようにして、

次の日に持ち越したりしないでくださいね。

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犬にものもらいができた時の注意点は?

 

犬にものもらいができた時の注意点

いくつか挙げておきます。

 

犬のものもらいは命に関わる病気ではないため

放置されがちです。

 

ですが、症状が悪化すると角膜炎や結膜炎といった

二次的な病気を引き起こしかねません!

 

『これはものもらいかな?』と思った時には、

すぐにお医者さんに見せ

抗生物質や必要な治療を受けさせるようにしましょう。

 

また犬にものもらいができたからといって、

人間のものもらい用の目薬を使用して

治そうとすることは、絶対にやめてくださいね。

 

あくまで人間用の目薬ですから

犬はもちろん他の動物にも使わないようにしましょう。

 

犬にものもらいができた時の治療費の相場は?

 

最後に犬にものもらいができた時の

治療費の相場についてお話いたします。

 

治療費については犬のものもらいの症状や度合いにもよるため

はっきりと断定はできません。

 

ですが、抗生物質の投与で細菌の活動を抑制し

早期治療が可能であれば、比較的早く完治するでしょう。

 

また、イボの部分の切除や

マイボーム腺内に詰まってしまっているものを

取り除くための外科手術が必要となる

霰粒腫の治療は高価でしょう。

 

まず診察料として1,000円程度はかかります。

 

目の検査が必要になる場合には

ひとつの検査に2,000円程度かかると言われています。

 

次に必要とされるのがお薬代ですね。

 

薬にかかる費用は飲み薬であれば

小型犬か大型犬か、ということでも

値段が2,000円から5,000円程度

幅広いことがあげられるでしょう。

 

目薬が処方される場合は

一つ1,000円から3,000円程度ですね。

 

最後にイボの切除などが必要になる場合の手術費は

病院の方に直接電話して聞くことをおすすめしますよ。

 

というのも、病院によって

“この病気の治療だからこれくらいの手術費”

というふうに料金設定が一律ではないためです

 

このように病院に行く前に

電話で確認できることは問い合わせたほうがいいでしょう。

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いかがでしたでしょうか?

 

今回は犬のものもらいについて詳しくお話ししました。

一見、大したことなさそうな病気に見えても、

実は恐ろしい病気である可能性もあるものもらい。

 

ちょっとでも不安に思えば

すぐにでも病院にかかることをおすすめします。

 

以上、『犬にものもらいができる原因や対策、病気の症状や治療費の相場は?』の記事でした。