ディスカスは丸みを帯びた体形と

美しい体色から、熱帯魚の王様と呼ばれる

魅力的な魚です。

 

しかし美しい反面、飼育が難しく

初心者には向かない種としても知られています。

 

この記事では、そんなディスカスと混泳

できる魚やエビ、貝の種類や、相性の悪い

熱帯魚を紹介していきます。

 

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ディスカスと混泳を成功させるコツ

ディスカスは気性が荒く

肉食の食性をもつため

あまり混泳には向かない魚です。

 

しかし、混泳が可能な熱帯魚の種類は

少なくはありますが、存在します。

 

以下に、ディスカスと

混泳に成功させる、熱帯魚を選びのコツを

3つ紹介していきましょう。

 

生活域の異なる魚を選ぶ!

最初に紹介する

ディスカスと混泳させる、魚を選ぶポイント

生活する水域が被らない

種類を選ぶようにすることです。

 

ディスカスは体高がある魚ですので

よほど高さのある水槽を用意しない限りは

水槽の中層域~上層域の広い範囲を

活動の場にすることになります。

 

ディスカスは肉食の性質を持つうえに

縄張り意識も強いので、

自分と同じ水域に他の生物が多くいると

食べてしまうか、

逆にストレスで弱ってしまう恐れがあるため

混泳させる魚は、生活域が被らないものを

選ぶ事で、混泳の成功率があがります。

 

 

高い水温に対応できる種類を選ぶ!

 

ディスカスに適した水温は

28℃~30℃と高く、

これに対応できる種類の魚でないと

混泳を成功させるのが困難になります。

 

30℃近い水温になると

弱ってしまう魚も少なくないため

注意してくださいね。

 

また、水草であっても30℃近い水温では

枯れてしまうものも多いため

水草を使用する場合も注意が必要です。

 

 

体の大きい魚は選ばない!

 

肉食のディスカスにとって、体の小さな魚は

餌になってしまう可能性があります。

 

それならばディスカスより大きな魚を選べば

良いのではないかと思ってしまいますが

ディスカスは臆病な性質のため

自分より大きな魚と混泳していると

ストレスで弱ってしまう危険があるのです。

 

よって、大き過ぎず小さ過ぎない魚、

もしくは、同じくらいのサイズのもの

を選ぶのが、混泳を成功させるコツです。

 

しかし、ディスカスと同じくらいの

サイズの魚を検討する場合は、お互いが

ストレスなく泳げるスペースも必要です。

 

ディスカスの混泳は水槽の大きさも注意しよう

ディスカスは、体長が20cmくらいある

ため、混泳を考える場合、あまり小さい水槽

では、ゆったりを泳ぐ事もできません。

 

ストレスなく暮らせる、水槽を選ぶ必要が

あります。

 

また、ディスカスとの混泳ともなれば、

何匹の魚を入れるか?にもよりますが、

成魚のディスカス(20㎝)と同じくらい

の魚、4匹程度で90㎝サイズは必要です。

 

ディスカスは、見ためも綺麗な熱帯魚

ですので、ヒレや体系を維持しつつ大きく

育てたいのであれば、やはりこれくらの

大きめの水槽を、おすすめしたいです。

 

また、ディスカスは体が大きいので、水槽

が汚れやすい点も、考慮しなくてはいけません。

 

水質が悪化すると、一緒に混泳させている

魚の健康も害してしまいます。適切なサイズ

の水槽に、適切なスポンジフィルターを

必要であれば、数台設置する必要も出てきます。

 

ただし、

例外として、まだ小さいディスカスで

あれば、時期をみて水槽をサイズアップ

していっても良いでしょう。

 

その場合も、先を見越して混泳させる

魚選びをすれば、水槽の失敗はありません。

 

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ディスカスと混泳できるおすすめ種類は?

混泳させる魚の選択肢が少ない

ディスカスですが、

上手に共生できる種類には

どのようなものがいるのでしょうか?

 

以下にディスカスと混泳させるのに

おすすめの種類を5つ紹介していきます。

 

コリドラス

コリドラス

 

最初に紹介するディスカスと混泳させるのに

おすすめな種類はコリドラスです。

 

水槽の水底で生活し、

他の魚の食べ残しを餌とするコリドラスは

多くの生物と干渉しあわずに暮らしていかれる

性格を持ちます。

 

また、水槽の底石や砂利に

潜ることができるため

万一ディスカスに襲われることがあっても

逃げ切ることも可能です。

 

コリドラスの中でも、

小型で遊泳能力が高い種類を選ぶと

水槽の中層域まで泳いで行って

ディスカスに食べられてしまう危険性があるので

ある程度の大きさのあるものを選んでくださいね。

 

クラウンローチ

クラウンローチ

 

2番目に紹介するディスカスと混泳させるのに

おすすめな種類はクラウンローチです。

 

クラウンローチもコリドラス同様に

水槽の下層域を生活の拠点とするため

ディスカスと干渉しあわずに

生活することが可能ですよ。

 

注意したいのが、

クラウンローチとコリドラスを両方

ディスカスと混泳させた場合、

あまりに水槽の下層域が過密な環境になってしまうと

餌の奪い合いに敗れて、

弱ってしまう個体が出る危険性があることです。

 

ディスカスと混泳できる魚は

いわゆる『底モノ』と呼ばれる、

水底で生活する種類が多いため

注意をしてくださいね。

 

ディスカス

ディスカス

 

3番目に紹介するディスカスと混泳させるのに

おすすめな種類はディスカス

つまり同種の混泳です。

 

しかし、ディスカスは

縄張り意識の強い魚なので、

小さな水槽で複数飼育をすると

小さな個体が

いじめられてしまう可能性もあります。

 

また、種類によっては

適当とされるphが異なるため

できればディスカスの中でも同種のものを選んで

混泳させる方が無難でしょう。

 

ラムズホーン

レッドラムズホーン

 

4番目に紹介するディスカスと混泳させるのに

おすすめな種類はラムズホーンです。

 

苔取りをしてくれる生物として

プレコを水槽に入れる方も多いですが、

ディスカスとの混泳の場合は

ディスカスがプレコに舐められて

弱ってしまう可能性があります。

 

もちろんプレコとディスカスも

個体の相性次第では

問題なく混泳ができるのですが、

初心者にはあまりおすすめができない

組み合わせでしょう。

 

そのため、ディスカスの水槽に

苔取り用の生物を入れたい場合は

対応できる水温の幅が広く、

丈夫なラムズホーンがおすすめです。

 

ラムズホーンは繁殖力が強いので、

適度に間引いて数を調整してくださいね。

 

アルティスピノーサ

アルティスピノーサ

参照元:帰途(かえりみち)

5番目に紹介するディスカスと混泳させるのに

おすすめな種類はアルティスピノーサです。

 

アルティスピノーサ

成魚では8cm~10cm程度まで成長するため、

ディスカスの口に入心配がありません。

 

また、対応水温や水質もディスカスに近いため

混泳が可能な熱帯魚です。

 

小型のシグリットのため、

同種同士では縄張り争い

起こることもありますので

複数飼育する場合は注意をしてくださいね。

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ディスカスとの混泳で相性が悪い熱帯魚は?

ディスカスと混泳を避けた方が良い

種類は、非常に多く存在します。

 

もちろん個体の相性によっては

一般的に混泳を避けた方が良い!という種類

でも、問題なく共生していかれるのですが

やはり初心者には難しい組み合わせも存在します。

 

以下に、ディスカスと相性の悪い熱帯魚を

5種類紹介していきます。

 

小型のエビ

ミナミヌマエビ

 

最初に紹介するディスカスとの混泳に

向かない種類は小型のエビ全般です。

 

小型のエビは、どんな種類であっても

ディスカスの餌になってしまいます。

 

 

ネオンテトラ

ネオンテトラ

 

2番目に紹介するディスカスとの混泳に

向かない種類はネオンテトラです。

 

ネオンテトラのような小型のカラシンも

ディスカスに捕食される可能性があるため

混泳には不向きな組み合わせです。

 

また、ディスカスの性格が温和で

ネオンテトラを襲わなかった場合も

ネオンテトラがディスカスのヒレを

かじる恐れもあり、相性は良くありません。

 

ネオンテトラが、水温の高さに対応できない

危険性もあり、水温に慣らしていく工程が

よく分からない、という場合は

避けた方が良い組み合わせでもあります。

 

 

エンゼルフィッシュ

エンゼルフィッシュ

 

3番目に紹介するディスカスとの混泳に

向かない種類はエンゼルフィッシュです。

 

エンゼルフィッシュも、ディスカス同様に

強い縄張り意識を持つため

お互いの気性が、荒かった場合は

喧嘩になる恐れがあり、とても相性が

良いとは言えません、汗

 

それぞれの縄張りが確保できるような

広い水槽であれば、混泳は可能ですが

このような環境が用意できない場合は

混泳は避けた方が良いでしょう。

 

 

ブラックファントムテトラ

ブラックファントムテトラ

 

4番目に紹介するディスカスとの混泳に

向かない種類はブラックファントムテトラです。

 

小型のカラシンの中でも、体高のある

ブラックファントムテトラは

中型の肉食魚の口に入る危険性が無いため

混泳に適した魚として紹介されることがあります。

 

しかし、ディスカスとは

適している水温が異なるため

捕食される危険性はなくても

混泳させることは避けるべきです。

 

 

プレコ

プレコ

 

5番目に紹介するディスカスとの混泳に

向かない種類はプレコです。

 

プレコは体の表面積の大きな魚を

舐める習性があるため、

ディスカスとは混泳が向かないとされています。

 

もちろん、個体の相性もあるため

ディスカスとプレコが

お互いに無関心ということもあり

混泳が不可能という訳ではありません。

 

しかし、セルフィンプレコなど

気性の荒いプレコの場合、

ディスカスをいじめて

弱らせてしまう可能性があるため

混泳は避けた方が良いでしょう。

 

プレコは夜行性で夜目が利くため、

人間が見ていない間に、ディスカス

トラブルを起こす可能性があるという点も

注意が必要ですよ。

 

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ディスカスと混泳させる時におすすめの用品は?

ディスカスは、単体飼育するだけでも

注意が必要な魚ですが、混泳となると

気を付けなければいけない点も、さらに増えます。

 

以下にディスカスを混泳させる時に

備えておいた方が良い

飼育アイテムを5つ紹介していきますので

参考にしてくださいね。

 

大きめの水槽

上記でも、少しふれましたが、

混泳させる時におすすめの飼育アイテム

90cmサイズの水槽です。

 

熱帯魚の混泳用の水槽で

家庭サイズのものというと、60cmが多い

ですが、ディスカスは最大で20cm近く

成長するため

余裕を持って90cmサイズを

用意することがおすすめです。

 

このサイズの水槽を用意できれば、

成魚のディスカス同士の

混泳も楽しむこともできますよ。

 

ヒーター

次に、ディスカスを混泳させる時

におすすめの飼育アイテムはヒーターです。

 

ディスカスは適応水温が28℃~30℃と高め

のため、飼育にはヒーターが必須となります。

 

お勧めは、

サーモスタットが付いているヒーターです。

温度管理をしっかり行うことが可能ですよ。

 

不具合が生じた場合は、ヒーター部分のみを

別売りのものと交換できるので

長く使えて経済的なヒーターを選びましょう。

 

シェルター

隠れ家

3番目に紹介するディスカスを混泳させる時に

おすすめの飼育アイテムはシェルターです。

 

ディスカス同士を混泳させるのではなく、

小型の魚と混泳させる場合には

もしトラブルが起きた場合に小型の魚が

身を隠せる、シェルターを用意しておきましょう。

ディスカスの餌

4番目に紹介するディスカスを混泳させる時に

おすすめのエサは、キョーリンの

ひかりクレスト ディスカスです。

 

数ある乾燥フードがありますが、

このエサは、動物性の原料を大量に使っていて、

肉食系の臭いが強めなので、乾燥フードにしては

食いつきが良いエサの1つです。

 

他の魚も混泳させる場合は、水質も考慮し、

このような、水の汚れにくい顆粒フード

がお勧めです。

 

ただ、どうしても乾燥フードを食べて

くれない個体がいるのも事実です。

 

乾燥フードを含めエサを、食べてくれない

原因の1つとしてあげられるのは、『ストレス』です。

 

ディスカスのストレスになってる要因が

ないか?確認してみましょう。

 

例えば、振動やノイズなども、ストレスの

原因になっているかもしれません。

 

また、人の出入りが激しい場所などは、

魚も落ち着かない可能性もあります。

 

その場合、水槽を設置する場所も、再検討して

みましょう。

【他の魚と混泳】

本来、ディスカスは肉食のため、

単体の飼育であれば

『ディスカスハンバーグ』と呼ばれる

牛のハツなどで作った専用の餌を

与ることが多いのですが、

 

他種の魚と混泳させている場合は

ディスカスハンバーグで水が汚れたことで

弱ってしまう個体が出る危険もあります。

 

ディスカスハンバーグは、とにかく水が汚れ

ますからね(汗)

 

よって、水質悪化を防ぐために混泳の際には、

乾燥フードを、お勧めさせて頂きました。

 

特にコリドラスやローチといった餌の食べ

残しを、食料にする魚を混泳させていた場合

ディスカスハンバーグは栄養過多のため

病気になってしまう恐れもあるんです。

 

そんな理由から、ディスカスハンバーグほど水が

汚れない赤虫や、上記のような乾燥フードなども

検討してみましょう。

 

また、エサは同じものだけを与えるのではなく

栄養バランスが偏らないように、乾燥フード

やディスカスハンバーグを、バランスよく

あげる事で魚の健康状態も良くなります。

タンクセパレーター

5番目に紹介するディスカスを混泳させる時に

おすすめの飼育アイテムはタンクセパレーターです。

 

タンクセパレータとは?

同じ水槽内で、魚を隔離したい時に使います。

セパレーターを使えば、臨機応変に水槽を仕切る事ができます。

 

ディスカスが他の個体とトラブルを起こした際や

混泳させて大丈夫が様子を見る際に役立つ

タンクセパレーターも用意しておきたい

飼育用品です。

 

産卵箱でも隔離などには使えるのですが、

ディスカスの大きなによっては

窮屈になってしまうため

セパレーターの方がおすすめですよ。

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いかがでしたでしょうか?

 

ディスカスは混泳が難しい種類であるため

タンクメイト選びも困難ですよね。

 

しかし、個体の相性次第では

エンゼルフィッシュと混泳させてもうまくいく、

ということもあります。

 

そのため、気になる魚が

水質や水温が合う種類であれば

セパレーターを使って

混泳可能か検証してみるのもおすすめですよ。

 

以上『ディスカスと混泳できる魚やエビ、貝の種類って?相性が悪い種類もご紹介!』の記事でした!

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