サルといえば頭が良くて動物園の人気者ですが、
ペットとして飼育することは難しそうと
思っている方も多いのではないでしょうか。
確かに簡単とは言えませんが、
実際にサルをペットとして飼育して
一緒に暮らしている人もいるんです!
そこで今回は、サルをペットとして飼育する方法や
初心者でも飼いやすいサルの種類、性格、
値段、飼育する際の注意点などをご紹介していきます。
サルの飼育方法について知りたい方は
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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サルの飼育方法って?
そもそも、サルの飼育方法は
きちんと確立されていません。
つまり、どんな環境がベストなのか、
何をしてしまうと病気になってしまうのか、
などが知られていない、ということです。
サルはペットとして改良された動物ではなく、
人間にすぐに懐いてくれる子ばかりとは限りませんので
そのことは頭に入れておきましょう。
犬ならばドッグフードをあげるように、
サルにもサル用のモンキーフードという
専用のエサがあり、多くのペット用のサルには
これを主食として与えるようです。
また、サルを診てくれる動物病院は
決して多くないです。
このように、飼育する難易度は
少し高いサルですから、
単に「可愛いから!」という理由だけで
ペットにすることをおすすめできません。
しかし、だからといって『飼育できない』という
訳ではありませんので、ご安心くださいね。
種類によっては飼うのに向いているサルもいますし、
しっかり準備をして飼育にあたれば、
きっと良い家族になってくれるでしょう。
サルを飼育する上での注意点は?
サルは犬や猫などに比べて
知能が高いことが特徴です。
その為、しっかりとスキンシップを取らないと
飼い主に懐いてくれません。
エサをあげるだけやただ『飼育しているだけ』という状態では、
サルと良い関係を築けるとは思えません。
特に頭のいい種類のサルは、飼育する上で
単純な生活環境だけでなく、優しく声をかけてあげたり
サルにとってリラックスできる環境を作るなど、
精神的な環境にも気を付けてあげなければならないのです。
また、動き回ることが好きな種類のサルも多いので、
運動不足にならないようケージから出したり、
広いスペースを確保しなければなりません。
それから、もう一つ大切なことは、
サルには人間の感染症がうつってしまうということです。
感染症とは、例えば風邪などのことで、
このため、風邪をひいているときには
サルにうつしてしまわないよう、
気を付けなければなりません。
また、これは他の動物には見られないことなので、
知らない人も多いようですが
珍しい種類のサルの場合には、法律により
飼育許可が必要な場合もあります。
もしも許可を取らずに飼ってしまうと
罰せられてしまうので、
飼う前にしっかりと調べておきましょうね。
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初心者でも飼育しやすいサルの種類は?
サルにはチンパンジーやオランウータンなど
人間に近い種類のものもいれば、
一見してサルとは、わからないような
種類のものまでいます。
『見た目が人間に近いようなサルを飼育したい』と
思うかもしれませんが、そういったサルは
体が大きく、腕力が強いことが多いため
ペットには向いていません。
ペットとして飼育するのに向いているのは、
やはり、小型のサルでしょう。
その中でも初心者でも飼育しやすいサルを
4種類ご紹介します!
1.リスザル
まず初めはリスザルです。
大きな瞳に子どものようなコミカルな動きは
見ていて飽きません。
ペットで飼うと、寿命は20年ほどで
長い期間を一緒に過ごすことができますね。
人懐っこく、慣れると飼い主の後を
ちょこちょこと付いて回ることもあります。
好奇心が強く、いたずら好きな一面もありますが
頭がいいので教えればちょっとした芸が
できることもあります。
ペットで飼育されるリスザルには
モンキーフードを与え、他にもおやつやご褒美などでは
野菜や果物、虫(コオロギやミルワーム)もあげると喜びます。
値段は一般的に50万円ほどで
決して安くはありませんが、
その分魅力いっぱいなサルでしょう。
2.ピグミーマーモセット
続いて、ピグミーマーモセットです。
ピグミーマーモセットは、
サルの中でもとても小さな種類です。
なんと、体の大きさは
長い尾を合わせても30センチほどで
人の指先に止まることもできます。
エサはモンキーフードを中心に、
好みに合わせて果物やコオロギなどを与えます。
値段は、ペットショップでは
50万円から100万円以上することもあります。
そんなピグミーマーモセットは
小型のため飼育スペースが確保できない人に
おすすめですよ!
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3.ピグミースローロリス
次に紹介するのが、大きな目が可愛く
なんとも癒されるピグミースローロリスです。
ピグミースローロリスは夜行性のサルで、
名前の通りゆっくりとした動作が特徴。
実は『毒を持つ唯一の哺乳類』として
有名なサルなのですが、普通に飼育していれば
特に毒の影響は受けないので、安心してくださいね。
エサはモンキーフードを主食とし
バナナや虫はおやつにあげると喜びます。
しかし動きがゆっくりとしているためか、
あまり食べ物を与えすぎると
太りやすいので気を付けましょう。
値段は1匹25万から100万円にも上ることがあるそうで、
これは絶滅の恐れがある野生の動物のため
価格上限がない貴重なサルとのことです。
4.フサオマキザル
最後に紹介するのが、フサオマキザルです。
こちらは先ほどの3種類のサルよりも
大きい種類のため難易度は上がりますが、
賢くて人に懐きやすいという点では
初心者にも向いています。
ペットとして飼えるサルの中で
特に知能が高い種類です。
表情が豊かなので、ペットというよりも友達のように
接することができるかもしれませんね。
エサはモンキーフードを中心に、
果物などもあげるといいでしょう。
フサオマキザルの値段は、
50万円から100万円ほどと幅があります。
体が大きめのため、ゲージで飼育するのではなく、
一部屋をサル用に用意した方が
サルにとってもストレスのない環境ですし、
『ペットとしてでなく、家族としてがいい!』
という人には向いているでしょう。
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サルの飼育におすすめなアイテムは?
サルの飼育には、まず大きめのゲージが欠かせません。
それぞれの種類にあった背の高い檻か、
サル用の部屋を用意するという手もあります。
それから当然必要なのがエサとなるフードです。
実はモンキーフードは
大きく分けて2種類あり、
『新世界サル用』のものと
『旧世界サル用』のものがあります。
これは、サルの種類の区分によって
分けられるので、飼育するサルが
どちらなのかを確認してから購入してください。
また、サルは木の上で暮らすため
ハンモックや止まり木などがあるとさらに良いですね。
自然の中での生活に近づいて、
ストレスが溜まりにくい環境にしてあげましょう。
先ほどに紹介したリスザルとピグミーマーモセットは
飼育に、紫外線ライトが必須です。
それは、野生では紫外線を浴びて育つので、
家でも紫外線を浴びさせないと病気になってしまうので
飼育する際は注意してくださいね。
猿用メンテナンスフード
こちらは、メーカーはオリエンタル酵母の
新世界サル用メンテナンスフード です。
マーモセット、リスザル、
オマキザやロリスに適していますので
今回の紹介したサル、すべてに適したフードですね。
モンキーフードはサル類の飼育には必須のアイテム。
この餌には、
サルに必要な栄養素が多く含まれており、
新世界サルが食べやすいように
小さめのサイズ・形になっているので
モンキーフードと新鮮な水を与えていれば
ひとまず問題ないでしょう!
ミルワーム
とても向いています。
ミルワームを与えるだけで、野生の状態に
近づけることが出来ます。
また、良質のたんぱく質もたっぷりと
補給できますし、栄養満点のオヤツとして
非常におすすめです。
しかし注意点として、
小さなころから、ミルワームを与えて
いないと、急に与えても食べない子も
いますので注意してください。
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さて、飼育におすすめなサルの種類や性格
飼育方法などを紹介してきましたが
いかがでしたでしょうか?
サルを飼育することは、決して容易ではなく、
事前の準備が必須となります。
これは犬や猫にも言えることですが、
衝動だけでペットを迎えるのは
ペットや家族にとってもいい方向にいきませんよね。
その反面、サルは人間に近い動物であるため、
懐けば非常に濃密な関係を築けるペットです。
『サルを新しい家族として迎えたい』と考えている方は
しっかりと計画を立てた上で飼育を始めてくださいね。
以上、『サルの飼育方法!初心者でも飼いやすい種類や値段、性格、注意点とは?』の記事でした。
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