人懐こく、犬や猫との共生もできるフェレットは
エキゾチックアニマルの中でも人気の高いペット。
陽気で賢く、躾もできることから
人間との暮らしに向いた動物であると言えるフェレットですが、
脱走の名人でもあるため日常のお世話では困ることも……
この記事では、フェレットのお世話の中でも
難関の一つとされる爪切りの方法や
爪切りので出血させてしまった場合の対処方法、
おすすめの爪切りについて紹介していきます!
スポンサーリンク
フェレットの爪は切るべきなの?
フェレットの爪は猫のように
自然に抜け落ちる構造になっています。
そのうえ、野生下のフェレットは
穴掘りや木登りなどで爪が自然に削れるため、
爪が伸びすぎるということはありません。
しかし、飼育されているフェレットは
そこまで激しく活動することもないため
爪が抜けることも削れることもなく
伸び続けてしまうのです。
爪が伸びると毛繕いの際に怪我をしてしまったり
ケージに爪が引っかかって骨折してしまうことも!
そのため、屋外で余程の運動をさせていない場合を除き
ペットのフェレットは爪切りをしてあげる必要があります。
フェレットの爪切りで血が出てしまった時の止血の方法は?
フェレットの爪には血管が通っているため
爪切りの際に誤って傷をつけてしまうと、
爪から出血してしまいます。
どんなに人が気を付けていても、
爪を切っている最中にフェレットが
暴れて深爪をすることも珍しくないため、
爪切りの前に止血剤を用意しておきましょう。
止血剤はペットショップで販売されている
クイックストップなどの動物用のものや、
オキシドールなども使用できますよ。
出血させてしまった場合は、
止血剤やオキシドールを入れた容器に
フェレットの脚を浸けてください。
出血が落ち着いたら、
清潔なガーゼで拭いて止血完了です。
また、出血が少ない場合は
指の腹で患部を圧迫するだけでも止血できますよ。
ですが、場合によっては、爪の血管を傷つけると
予想外に多量の血が出ることもあります。
飼い主さんが焦るとフェレットもパニックになりますので
落ち着いて対処してくださいね。
フェレットの爪の切り方のコツは?
フェレットの爪切りをする際に一番困難なのが
どうやってフェレットを保定するか?ですよね。
フェレットは体が柔らかいため、
『捕まえた!』と思っても、
まるでウナギやドジョウのように
するすると逃げて行ってしまうこともあります。
特に、爪切りのようにフェレットに馴染みがなく
楽しくもない行為をする場合は、
余程、大人しい子でない限りは暴れて逃げてしまいます。
そのため、初めてフェレットの爪切りをする場合は
可能であれば2人で取り組むようにしましょう。
フェレットは首根っこを掴まれると落ち着く習性があるため
1人が利き手で首根っこを持ち、
反対の手の手の平に爪切りを行う脚を乗せて保定します。
そして、もう1人がフェレットの脚先を抑えながら
爪を切るという方法です。
1人で爪切りを行う場合は
フェレットを仰向けに膝の上に抱っこして
片手の甲ににフェレット用のバイトを付けたり
おやつを持ったりして気をひき、その隙に爪切りを行います。
フェレットのお腹に直接バイトを塗ると
舐めるために前屈して、後ろ脚を持ち上げる姿勢になるので
後ろ脚の爪切りが行いやすいですよ。
その他にも、眠りが深いフェレットの場合は
寝ている間に抱き上げて爪切りをしてしまう
という方法もあります。
フェレットは賢い動物で、
陽性強化(人間にとって好ましい行動をした時に褒めてしつける)の
方法でのしつけが可能ですよ。
慣れないうちは、爪切りを嫌がって暴れてしまっても
少しでも切らせてくれたら大袈裟に褒めて、
おやつを与えることで、次第に爪切りを嫌がらなくなりますよ。
爪切りは、爪の中の血管が確認できるように
明るい場所で行い、血管から1mm~2mm先の場所を
切るようにします。
血管を傷つけてしまうと
爪切りを怖がるようになってしまう子もいるため、
不安がある場合は余裕を持って切るようにしましょう。
スポンサーリンク
フェレットの爪切りの頻度は?
通常は、1週間に1度程度の頻度で
フェレットの爪切りをします。
しかし、爪の伸びる速度は個体差があるうえに
普段の運動量でも爪が伸びる速度は異なりますので
これはあくまでも目安です。
抱き上げた時に爪が引っかかって痛い、という場合は
爪切りを行う必要がありますね。
また、爪切りをせずに放置してしまうと
怪我や骨折の原因になるだけではなく
爪の中の血管部分も伸びてしまって
爪を短くできなくなってしまうことも……
そのため、定期的にフェレットの爪をチェックして
必要性を感じたら爪切りをするようにしましょう。
フェレットの爪切は病院でしてもらったほうがいいの?
『どうしても暴れてしまって家で爪切りができない』
『そもそも抱っこすらさせてくれない……』
というフェレットも中にはいますよね。
そういった場合は爪切りを
動物病院にお願いするのも良いでしょう。
動物病院で爪切りを行うメリットとして
病院の雰囲気にフェレットを慣らすことができる、
ということがあります。
4歳を過ぎたシニア期のフェレットは病気も多くなり
動物病院に足を運ぶ機会も格段に増えます。
そのため、若く健康なうちに掛かりつけの病院を
探しておくことはとても大切ですね。
いくらフェレットの診察ができる病院であっても
飼い主さんやフェレットと相性の悪い病院であれば
通い続けるのはストレスになってしまいます。
また病院で爪切りをお願いすれば、
ついでに簡単な健康診断も行えますよ。
一度、どのように病院では保定するのかを見学して
家でも爪切りの練習を始めてみるのも良いでしょう。
御家庭で、フェレットの爪を切る際は、
小動物用の爪切りで、切ってあげて下さい。
スポンサーリンク
この記事を読んだ方からは
こちらの記事も人気です。
<関連記事>
・フェレットの寿命は何年?長生きさせるため方法や飼い方、餌は?
・フェレットはなつく?方法やなつくまでの期間、飼い方、遊び方は?
・長生きするペットランキング!小動物の中でも寿命が長い種類は?
・ペットにおすすめのなつく動物は?初心者でも飼いやすいランキング!
お散歩や自宅の庭など、屋外で思い切り体を動かしている
フェレットの場合、若い頃は爪切りをする必要が
無いかもしれません。
しかし、歳をとると散歩の距離も縮まりますし、
睡眠時間も長くなりがちなために
爪切りをしてあげる必要が出てくることも。
そのため、自然に爪が削れる環境にいる若いフェレットも
爪切りの際の保定には慣らせておくと
シニアになってから安心ですよ。
以上、『フェレットの爪切り!血が出た時の対処法や切り方のコツ、頻度は?』の記事でした。