『カナヘビ』はヘビと言いつつ、

トカゲとよく似た生き物です。

 

とても可愛らしい姿をしており

人気のある爬虫類ですが、

実は生きた虫しか食べないんですよ。

 

カナヘビをペットにするとき、

『どのような虫を与えればいいのか?』

また『餌を食べてくれないときにはどうすればいいの?』

 

『餌を食べなくなって何日までならOK?』

またそれが、赤ちゃんだった場合など・・

 

そんな疑問に今回はお答えしていきますので

知りたい方は必見です!

 

 

スポンサーリンク





 

カナヘビの餌は何がいいの?

カナヘビ 画像

基本的に、野生のカナヘビは

自分の頭よりも小さな虫ならば何でも食べると言われています。

 

具体的に挙げるならば、

クモ、イモムシ、ハエ、コオロギなどですが、

アリやテントウムシや毛虫はあまり好まないようです。

 

その中でも、カナヘビは

自分の身近にいる虫を餌にすることが多いとのこと。

 

もし野生のカナヘビを捕まえてペットにするならば、

そのカナヘビがいたところの

近くに生息する虫を餌として与えてやるのが理想的ですね。

 

カナヘビは生きた虫しか食べませんので、

ペットとしてカナヘビを飼う際にも、

同じように生きた虫を与える必要があります。

 

ですが、毎日生きた虫を捕るのは手間がかかりますし

虫が苦手という人にとって

虫を捕まえるというのは大変な作業ですよね?

 

そんな時は、ペットショップなどで販売されている

コオロギやミルワームを与えると良いでしょう。

 

 

 

カナヘビに餌をやる頻度や量は?

カナヘビ画像1

まだ成長途中の子供のカナヘビには

毎日一回、餌を与える必要があります。

 

ですが、成熟したカナヘビならば

一週間に二回与えるだけでよいです。

 

なぜかというと、カナヘビのような変温動物は

体温を維持する必要がないため

エネルギーを節約できるんです。

 

また与える餌の量は個体により差がありますが

基本は一回の給餌でコオロギを三匹与えてください。

 

ただ、カナヘビによっては

もっと食べる場合もありますし

餌の種類や大きさによっても変わってきます。

 

ですので、初めて餌をやる際は

まずは多めに与えてみてくださいね。

 

カナヘビは必要以上の餌を食べませんので、

最初にたくさんあげてみて

それを残すようだったら今度はもう少し減らして……という風に

調節してあげると、飼育しているうちに

適量がわかってきます。

 

子供のカナヘビの場合も同様に、

まずは大目に与えてみて徐々に減らすと良いでしょう。

 

ただし気を付けなければならないのは、

子供のカナヘビには餌のサイズも

小さいものを与えなければなりません。

 

あまり大きいと食べることが出来ませんし、

餌の虫が子供のカナヘビに攻撃をする場合もありますので

注意してくださいね。

 

スポンサーリンク





 

カナヘビが餌を食べない時の対処法は?

カナヘビはもともと野生の生き物ですので、

この前まで調子よく餌を食べていたのに

今日は全然食べてくれない』という

トラブルが起こることがあります。

 

もちろん病気が原因であることもありますが、

そうではなく飼育環境が理由である場合も。

 

そこで、カナヘビが餌を食べなくなってしまった時の原因、

対処法をいくつかご紹介しますね!

 

ちゃんと日光浴できていますか?

カナヘビは日光浴が大好きです。

飼育されているカナヘビは、ちゃんと日光浴が

できていますか?

 

この日光浴が足りないと、カナヘビは元気が

なくなってしまい餌を食べなくなる場合もあります。

 

カナヘビは、ただケースに土と水、

木などのアイテムを入れて置くだけでは

弱ってしまうのも、時間の問題です。

 

日光浴をする事により、ビタミンDが生成され

カルシウムの吸収を助けたり、カナヘビが

健康に育つには、日光浴が欠かせません。

 

ただ、直射日光の当たる場所に長時間

置いてしまうのは、かえって逆効果です。

 

上手に日光浴させるには、タオルや

アルミシートを半分だけかけ、必ず日陰部分

も作ってあげる必要があります。

 

よってカナヘビを飼育する際にに、日光浴を

確保できないような飼育下では、紫外線ライト

やバスキングライトの設置が必須です。

 

日光浴が足りてない事が原因なのであれば

ただちに日光浴をさせてあげて下さい。

 

餌の種類を変えてみる

カナヘビ画像2

カナヘビが餌を食べないときは、

もしかしたらその餌に飽きてしまったのかもしれません。

 

野生もとでは、見つけた虫を捕って食べるので

毎回、同じ餌しか食べない』という状況はなかなか起こりません。

 

しかし、ペットとして飼われているカナヘビの場合

つい同じ餌だけを与えてしまいがちですよね。

 

そんな環境の違いから、

カナヘビは毎回同じ餌ばかりを与えていると

その餌を食べなくなってしまうことがあるのです。

 

この場合の解決法は餌の種類を変えたり、

いつも数種類の餌を与えるようにすれば良いです。

 

あるいは、与えている餌が

大きすぎるのかもしれませんので

そんなときも、餌のサイズを変えてあげると良いでしょう。

 

 

気温は大丈夫?冬場の飼育管理

カナヘビ画像3

先ほどもお伝えしたように、カナヘビは変温動物です。

 

体温を維持する機能を持たないので

外部の気温が低すぎる、

あるいは高すぎると活動が低下してしまいます。

 

カナヘビの場合、

冬場の飼育管理は特に、急激な気温の変化

に注意が必要です。

 

気温がカナヘビの活動環境に合わない場合、

食欲がなくなってしまうことがあります。

 

そんな時は、エアコンで温度を調節したり、

ペットヒーターを付けてあげると良いでしょう。

 

カナヘビの活動に適した温度は、

20℃から28℃程度と言われています。

 

温度が低すぎると、冬眠してしまう場合もありますので

温度差が大きく異なってしまった場合は、

すぐに調節してあげるようにしましょう。

 

 

脱皮の直前の可能性が

カナヘビ画像4

カナヘビは生涯を通して脱皮をする生き物です。

 

その脱皮をする前は

カナヘビの食欲が落ちることが時々あるんです。

 

ペットのカナヘビが餌を食べなくなってしまったら、

それはもしかしたら脱皮直前なのかもしれません。

 

脱皮をする頻度は

子供のカナヘビの場合だと2週間に一回、

大人になった個体は1カ月に一度程度とされています。

 

もし飼っているカナヘビが

『定期的に餌を食べなくなることがある』というのであれば、

この脱皮が食欲不振の原因となっている可能性が高いです。

 

この場合特に問題はないので、

脱皮を終えて餌を欲しがるようになるまで待ちましょう。

 

必ずしも全てのカナヘビが

餌を食べなくなるわけではないのですが

原因の一つとしてあり得るのだと知っておけば、

慌ててしまう事もありませんね。

 

餌を食べなくなって何日まではOKなの?

餌を食べなくなって、2~3日ていどで

あればまだ大丈夫です。

 

その間に、餌を食べない理由が他にないか?

確認してみてください。

 

カナヘビを飼育する上で、

紫外線を始め、適度な温度管理は必須事項です。

 

また、清潔な飲み水や餌の

栄養バランスも大切です。

 

冬場など、急に冷え込む時などは要注意です。

カナヘビは、外気温の温度バランスが崩れたり

するだけでも、体調を崩してしまう事が

あります。

 

また、コオロギを主食として食べさせている

場合は、定期的に粉状の『カルシウム』を

コオロギにふりかけて、食べさせてください。

 

栄養バランスの良い、市販の固形フードを

定期的に取り入れるのも良いでしょう。

 

さすがに、1週間も何も食べないようであれば

心配な状況です。お寂しいとは思いますが

元いた自然界に返してあげるのも一つの手段です。

 

カナヘビの赤ちゃんが餌を食べない場合

元々カナヘビを飼育していて、卵からふ化した

場合や、屋外で赤ちゃんカナヘビをひろって来た

場合など、それぞれ状況は違うかと思います。

 

まず、カナヘビの赤ちゃんが餌を食べない

場合ですが、まだ生まれてすぐではありませんか?

 

生まれて間もない、カナヘビの赤ちゃんは

まだ何も食べない事も多いです。

 

生後2~3日くらいであれば、何も食べなくて

も心配いりません。ちゃんと水分補給だけでも

できていれば、OKです。

 

霧吹きで壁面をぬらしてあげると

水をなめにきます。また、お腹のふくらみ具合も、

空腹状況を知る、重要な手がかりです。

 

外から拾ってきた、カナヘビの赤ちゃんの

場合は、お腹のふくらみ具合を確認すると

良いでしょう。

 

まだお腹が膨らんでいるのか?ぺったんこ!

なのか?を目安にしてください。

 

まず、カナヘビが餌を食べない時に、

とりあえず試して頂きたい事として、

『アブラムシ』を与えてみて下さい。

 

『アブラムシ』を見つけるには、

アブラムシが好きな植物に、ターゲットを

しぼると見つけやすいです。

 

まず、アブラナ系の植物はアブラムシが

好みます。例えば、菜の花などです。

 

他には、小松菜、そら豆、そして・・

ヨモギやカラスノエンドウなどの雑草にも、

良くついています。

 

梅の木や、バラ、サルスベリなど

目を凝らして観察すると、割とすぐに

見つかるかと思います。

 

また定番ではありますが、

『ssサイズのヨーロッパイエコウロギ』も

おすすめです。

 

万が一

ssサイズのイエコウロギも食べない場合、

考えられる点として、生まれたばかりの子

には、あまり動きの速い虫は中には警戒

する子もいます。

 

また、

カナヘビの赤ちゃんは、自分の口よりも

コオロギの方が大きすぎる場合も食べてくれません。

 

虫が大き過ぎる場合は、時期を選んで

与えてください。

 

小さなコオロギの入手が難しい場合にも、

アブラムシは大変おすすめです。

 

アブラムシを探す!と言う手間はありますが

ご近所の雑草の多いしげみや、河川敷などを

散策して見つけてみてください。

 

ついでにですが、クモがいれば大好物

ですので、クモも捕獲してください。

 

また、小さく切ったササミ肉を、ピンセット

ではさみ、カナヘビの赤ちゃんの口元で

ゆらしてあげると、食べる場合もあります。

 

市販の人口餌なら、

キョーリンの『レオパゲル』です。

これは、練り餌でペースト状になって

いるので、固形フードのように、

ふやかす手間もなく、そのまま与える事ができます。

 

ただ、個体により、食べる子食べない子がいます

ので、あげてみないと分かりませんね(;^_^A

 

割りばしの先につけ、

口元まで持っていくか、小皿に

置く形となります。

 

また、市販のミルワームを刻んで与える

方法もありますが、消化が悪いうえ栄養

バランスも劣るので、食べてはくれますが

おすすめするほどでもありません。

 

どうしても、食べてくれない時の

最終手段として、一時的に与える分には

問題ないです。

 

始めは、動きの速いコオロギを警戒し

食べてくれなくても、しだいに食べてくれる

ようになりますので、もしコオロギがまだ

ないのであれば、用意しておいても良いでしょう。

 

これからカナヘビの赤ちゃんをお迎えしたい方は、下記ページをご参照ください。

スポンサーリンク





 

虫以外でおすすめのカナヘビの餌

カナヘビは基本的に生きた虫しか食べない、

ということがわかりましたね。

 

ですが、それ以外のものを

カナヘビに与えてはいけないわけではありません!

 

そこで、虫以外でカナヘビにおすすめな食べ物を

いくつかご紹介しますね。

 

爬虫類用カルシウム剤


こちらは”ポゴナクラブ ”から販売されている

『爬虫類用炭酸カルシウム』です!

 

本来、野生のカナヘビは様々な種類の餌を

食べるので

栄養が偏ってしまうことはありません。

 

ですが、ペットの場合はそうもいきませんよね。

 

毎度、毎度違う種類の餌を用意することは

とても難しいと思います。

 

そんなときには、カナヘビに

上記のカルシウム剤を与えると良いでしょう。

 

餌のコオロギなどの体に

よくまぶして与えてみてください。

 

与える頻度は、2回の食事ごとに一度ほどで大丈夫です。

 

特にこちらの商品はパウダー状ですので、

餌にもまぶしやすいのが嬉しいポイントですね。

 

また、152グラムと量も多いので、

購入頻度が少なくて済みますよ。

 

カナヘビだけでなく、

カルシウムは多くの生物にとって重要な栄養素です。

 

特にカナヘビのメスが卵を生む際に

カルシウムは卵の成分となりますので、

不足しないようにしてあげたいですよね。

 

この時に注意をしなければならないのが

カルシウム剤を与えたとしても、

そのままでは栄養として摂取できません。

 

必ず日光浴をさせたり、紫外線ライトを使用するなど

カナヘビに紫外線を浴びせてあげることを

忘れないでくださいね!

 

 

爬虫類用サプリメント

先ほども少しふれましたが、

ペットのカナヘビは、細かな栄養素が不足しがちです。

 

ですので、上記のような

爬虫類用のサプリメントも与えてあげる

カナヘビを健康に保ちやすくなります。

 

特に、こちらはビタミンやミネラルなど、

10種類以上の成分が含まれています。

 

ひとつのサプリで複数の栄養を

摂取できますのでお手軽ですよね。

 

5回の餌ごとに、一度のパウダーサプリメント

なので、餌に良くまぶして与えてください。

 

生のささみ肉

ササミ肉はカナヘビ用として餌にも

お勧めです。

 

前提として、カナヘビの餌は生きた虫なので

それ以外のものを与えても、普通は食べません。

 

ですが、カナヘビによっては

生のささみ肉を食べることもあります。

 

与え方は、カナヘビが飲み込める程度に

小さく切ったささみ肉をカナヘビの前に置くか、

箸などで持って目の前で動かしてみてください。

 

興味を持って食べてくれることもあります。

 

この時、ささみ肉には

上で紹介したカルシウム剤や

サプリメントをまぶしてあげてください。

 

ただ、やはり虫でなければ

カナヘビに必要な栄養素は到底、補えませんので

ささみ肉をカナヘビの主食にすることは出来ません。

 

『今すぐにでもカナヘビに餌をやらなければいけないのに、

虫を用意することが出来ない!』

というような時だけ、与えるようにしましょう。

スポンサーリンク






この記事を読まれた方からは

こちらの記事も人気です。

<関連記事>

さて、今回はカナヘビの餌を中心に紹介してきました。

 

カナヘビを飼い始めた人にとって、

餌を食べてくれないなどのトラブルは

必要以上に不安になってしまうものですよね。

 

きちんと知識を身に付けて、

ペットのカナヘビを大切にしてあげてくださいね。

 

以上、『カナヘビの餌!頻度や量、食べない時の対処法や虫以外のおすすめも!』の記事でした!