我が家に、【つばめ♡】がやってきた時の観察日記です。
ツバメは、春先に日本に上陸し、ゆっくりと目的地を目指して北上してきます。ちょうど4月から7月上旬までの間に、1回~2回産卵し子育てをします。
家にツバメが巣をかけたのは、5月の上旬ですのでギリギリ2回目の子育てに間に合う時期でした。
もうすでに、違う場所で子育てを終えたのか?もしくは、1回目の繁殖に失敗した可能性なども考えられます。
近所では、カラスや猫にツバメのヒナが襲撃された?などの被害の声を聞きましたので、もしかしたらその時のツバメ夫婦が、家で2度目の子育てを始めたのかもしれません。
せっかく頂いたご縁なので、巣作りから子育て~巣立ちまでの一部始終を追ってみました。ツバメを観察していく中で、ちょっとした疑問や悩み、不思議に思う事など当然の事いろいろ出てきました。
カラスやスズメなどの天敵からツバメを守るために試行錯誤もしましたし、ツバメの生態や今まで知らなかった事も多くあり、短い間でしたが非常に多くの発見や学びがありました。
今回の貴重な体験を忘れてしまわないように、巣作りから巣立ちまでの感動的な子育ての様子を、ここに書き残しておこうと思います。
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ツバメの巣作り
それでは、観察日記のスタートです。巣作りの一部始終を、細かく追っていきます○^^○
ツバメが良く巣をかける場所は?
ツバメが巣をかける場所は、雨風をしのげる場所であり天井に近く、人の出入りが多い玄関先に巣をかける事が多いです。ツバメはとても賢い鳥です。しっかりと吟味して、少しでも安全と思われる場所に巣をかけようとします。
例えば、人間があらかじめ設置した巣台や蛍光灯の傘部分、配管など足場になりそうな物があれば、わりと何でも利用します。
下記のように、巣ごと落下するリスクを少しでも減らせるよう、じっくりと巣をかける場所を選んでいるのが良く分かります。
例えば、下記は配管を土台にした例です。これなら巣ごと落下する心配はありません・・。
その他にも、蛍光灯や配電盤、建物の壁など、ちょっとした段差なども良く利用されます。
上記のように、安全と思われる場所に巣をかける事で、天敵の襲撃や巣の落下防止を未然に防いでいるのが分かりますね。人間が事前に設置した巣台も、ツバメが気に入れば喜んで使ってくれます。
昔の人達は、上記のようにツバメが巣をかけてくれそうな場所に、自作の巣台を設置し、ツバメが来るのを心待ちにしていたのが分かりますね○^^○
巣台の作り方
春先にツバメが帰ってくる前に、事前に巣台を設置します。巣が落下しないように、巣の底面を支える事ができるサイズがあれば充分です。巣台に、カマボコの板などで代用される方もみえます。
最近の建具は、巣材がくっつきにくく子育ての途中で巣ごと落下してしまうケースも増えています。このような場合も、巣台の設置はとても有効です。
ツバメは、巣を作る場所を決める時には、できれば天敵に襲われにくく、雨や強風が直接あたらないなど、天候等も考慮し場所を決めています。
できるだけ、ツバメが巣をかけそうな場所で、良いところがあればそこに設置してあげましょう。とはいえ、必ず巣台を設置すればツバメが来るというわけではありませんが、気に入ってくれれば利用してもらえるかもしれません。
ツバメの巣の大きさ
まずは巣台を作る目安となるのが、ツバメの巣の大きさです。家にかけたツバメの巣も、巣立った後に【巣の大きさ】を測ってみました。
上記は、家のツバメの巣のサイズです。
ツバメの巣の大きさは、配管や巣台などちょうど良い足場がないような、ただの壁だけみたいな環境下では・・
平均すると・・【幅15~17㎝、高さや奥行きは10㎝前後】、そして天井から巣までの距離は、やはり4~5㎝くらいでした。
もし巣台を自作する場合は、巣の平均底面サイズ(幅15~17㎝×奥行き10㎝)よりも大きくなり過ぎない!ようにすると良いでしょう。
また、天井までの高さも重要で、あまり天井までの空間があると天敵に襲われやすくなるのでツバメは嫌います。巣が完成したとき巣の上部は、ツバメが出入りできるくらいの隙間があれば充分です。
巣台のサイズや位置
ツバメの巣のサイズを考慮すると、巣台の大きさの目安は・・
【奥行き8㎝、幅10㎝くらい】あれば充分です。
あまり大きすぎる巣台はカラスが足をかけやすく、天敵の襲撃を受けやすくなるので注意が必要です。また、それだけでなく、ヒナの糞が大量にたまってしまい不潔になります。
ヒナが糞をした時に、巣台に糞がたまらないのが理想的です。巣台は洗う事ができないので、あくまでも落下防止として設置する感じが良いでしょう。
次に巣台の位置ですが、天井から【15㎝】ほど下に設置します。巣の高さや幅は、ツバメが自分で土を盛りながら調整していきますので、あとはツバメにまかせて見守ってあげましょう。
私の家に、巣台は設置してしませんでしたが、天井から巣の底面部分までの長さは15㎝でした。また、巣の設置場所も、壁のド真ん中よりも、角にちかい所を好む傾向があるようです。
巣を設置する際、クギなどを打てない場合もあるかもしれません。そんな場合は、ホームセンターなどに売っている多用途の強力な両面テープなどで代用も可能です。また鉄板のような壁であれば磁石が便利です。
そして、外敵から巣がまる見えにならないように、日よけやすだれなどを設置してあげるのも良いでしょう。
ヒナの糞よけ
ヒナが大きくなり自分で排泄をするようになると、巣立ちまでの約2週間程度は落ちた糞の掃除が大変になります。
床が汚したくない場合は、巣台とは別に糞よけを設置すると良いでしょう。新聞紙や段ボールなど、家にある物で対応可能です。
段ボールをおく場合は、中に新聞紙を引いておけば毎日1枚づつ取りかえれば清潔です。100均で売っている大きめの画用紙を利用し、1枚づつめくっていくのも有りですょ。
糞が大量にたまってしまうと、どうしても糞の臭いがこもりやすくなります。その結果、糞の臭いがキツくなる事で、蛇にツバメの居場所を教えてしまう事になります。
簡単に掃除できる工夫をし、不衛生にならないようにしてあげましょう。
【糞で床が汚れるのはいつ頃から?】
ヒナの糞は初めのうちは、親鳥が口にくわえて捨てにいきますし、実際のところ、床が糞で汚れ始めるのは、ヒナが大きくなり、自分で巣の外に糞を排泄できるようになってからです。
自力で巣の外に糞を排泄ができるようになると、ここからは大量の糞が床に落ちるようになります。しかし、これはヒナが順調に育っている証拠です♡
毎日の糞の量は、どれくらい給餌されたか?の目安にもなります。しっかり食べたか?食べてないのか?の一目瞭然と言う事です。
ここから、巣立ちまでの期間は本当にあっという間です。日を追うごとにヒナはどんどん大きくなっていきます。
糞の掃除は大変ですが、ヒナ達が巣立っていくまで暖かく見守っていきたいと思います♡
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ツバメの巣作り開始
結婚相手が決まると、次は本格的に【巣作りをする場所】探しに入ります。オスが確保した縄張り内を、2匹そろって見てまわります。
人家のまわりや玄関先を、ペアのツバメが出入りする光景を見かけたら、もしかして巣をかける場所を探している最中なのかもしれませんね・・。
2羽で仲良く巡回し、最終的に巣作りの場所を決定するのはメスが多いようです。
しかしツバメには、蛇、カラス、スズメ、イタチ、猫といった多くの天敵がいます。これらの天敵から身を守るために、ツバメは人の出入りが多くにぎやかで繁盛している場所を、あえて巣営場所として選ぶようです。
このような場所を選ぶ理由は、人間がツバメの天敵から守ってくれる事を、賢いツバメは良く知っているからです。
天敵が多く、とても力の弱いツバメは、こうして人間を頼りに生きているのが分かりますね。また昔から人間も、そんなツバメを快く受け入れてきた事も背景にあります。
巣をかける位置も重要
場所が決まったら、次は実際に巣をかける位置です。できるだけ外から見えづらく、巣の真上には天井があり、建具と巣材と相性も重要なポイントです。
一般的には、玄関前の軒先や、設置済みの巣板、門灯、配電盤の上、日よけテントの隅っこ、などに巣をかけるケースが良くみられます。
では、ここからは我が家に巣をかけてくれたツバメのリアルな生活の一部始終を追って行きたいと思います。
5月29日〜31日
つばめのペアが玄関前を、巡回するように何度も飛びまわっていました。この時まだ巣を作り出すような気配はありませんでしたが、今思うと・・どこに巣をかけるか?夫婦で相談でもしていたのでしょう。
ペアのつばめが、人目を気にする事なく頭上を何度も徘徊???
こんな光景が2~3日続きました。それにしても、どの場所に巣をかけるのか?吟味にしっかり時間をかけていますね・・www
巣作り開始
巣を作る場所が決まると、ようやくツバメの夫婦は巣作りの準備に入ります。
6月1日
本格的に巣作りがスタートしました。今日は、とても良く気持ちの良い朝ですが、まるで晴天の日を選んだかのようです。
巣の材料となるのは、泥や枯れ草などです。
河川敷や泥のある水たまり、水田などで泥で湿った土や、枯れ草などをクチバシで集め、1日に何度も巣に運び込む姿が見られます。
ツバメの足はとても短く弱い!のも特徴です。そのため、あまり頻繁に地面に降りる姿は見かけないかもしれませんが、巣作りの材料を集める時などは、下記のように地面を歩くツバメの姿を頻繁に見る事ができます。
とは言え、なかなか貴重な光景かもしれませんね・・。
つばめはこれらの材料に自分の唾液と混ぜて上手に練り合わせていきます。
家の玄関先でもツバメ夫婦は、早朝から玄関先の壁に泥と枯れ草をペタペタと貼り付けていました。とうとう巣を作る場所が決まったようですね・・
まずは、横一直線にペタペタと貼り付けていき、巣の土台となる部分を先に作り、最終的におわんのような丸い形にしていきます。
朝から何度も往復もしながら、せっせと巣材を運んでいます。この日は、1日に何度も家の前まで飛んできて、
日が暮れるまで、巣作りをしていました。
朝から夕方までの短時間とはいえ、想像以上のスピードで、夕方には、巣らしき形になり、大まかではありますが、それらしき巣の形になっていました、、。
こうしてツバメの巣は、想像以上に早いスピードでどんどん完成していきます。巣材を運ぶために何度も往復し、熱心に巣作りしているツバメの姿には、ただ感心させられます。
6月2日
昨日に引き続き、早朝から巣作り、、。
今日は、昨日ほど頻繁には飛んで来ないものの、夫婦そろって、たまに飛んで来ては仕上げの作業をしているようです。
夕方には、巣がさらに補強され、昨日より立派な巣になっていました。これで、ほぼ外観は完成したのでしょうか?
6月3日
天気の良い日が続いたので、泥で湿った土がだいぶ乾燥し茶色から白っぽい巣になってきました。
6月4日~7日
巣作り初日は、頻繁に玄関前を飛びまわっていましたが、最近はたまに巣に戻ってくる程度に、泥も完全に乾燥し固くなって、ほぼ巣は完成しているように見えます。
日中は、2匹そろって留守にする事が多くありますが、夕方になると、2匹とも巣に戻ってきています。
巣作りの最中は、常に人間を警戒しつつも、かまわず頭上を何度も往復していきます。ツバメは、このとき同時に、人の動向をついでに観察しているようにも見えます。
巣作りと言う行動に移しつつも、この場所で巣作りして本当に安全なのか?人間が悪さをしないのか?など・・
きっと、ここに住んでいる人の顔色を観察している?かのようです。
もしツバメの巣作りを邪魔されるような事があれば、巣作りを断念せざるおえません・・。
巣作りをしている最中に、人間がそれをさえぎるような行為をしないのであれば、安全であるとツバメは解釈しているのではないのか?と考えられます。
ツバメの巣は・・。
一般的には、玄関先の壁にそのまま巣をかける事が多いですが、ツバメはとても賢い鳥です。
巣営場所として決めた場所に、巣台や蛍光灯の傘部分、配管など足場になりそうな物があれば、割と何でも利用する傾向があちこちで見られます。
これらを上手に利用する事で、天敵の襲撃や巣の落下防止を防いでいるのでしょう。
巣は、おおよそ1週間くらいで完成します。ただし、中には、去年の古巣をそのまま利用する場合も・・。
その場合は、2~3日くらいかけて、巣のヘリ部分に泥をさらに積み重ねながら、古巣を補強してから再利用します。
*ツバメが巣作りをしている最中は、近くに車などがあると巣材として運んできた泥などが車に落ちますので、車などが近くにあると汚れてしまいます。汚れ対策として、車の上にシートや新聞紙などをかけておくと良いかもしれませんね。
巣が出来上がったら、そのまま乾燥するのを待ち、柔らかい羽毛などを敷き詰めて、いよいよ完成です!
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産卵
巣が完成すると、いよいよ産卵です。早朝に、毎日1個づつ卵を産み、全部で3~7個の卵を産み落とします。
ツバメの卵は、うずらの卵をさらに小さくしたような感じで、白地に茶色の斑点があります。
6月8日
この日は、ずっとではないですが、メスが巣にいる時間が、ほんの少しですが多い気がしたので、2匹が外出している間に、ちょっと失礼・・。
自撮り棒でパシャっと撮影。すると、アリマシタょ・・卵を産んでいます。
*産卵が始まりましたが、本格的な抱卵は、すべての卵を生み終わってからになります。
6月8日 卵を1個確認しました。
6月9日 卵が2個になっています。
6月10日 卵が3個に・・。
6月11日 卵が4個に・・。
6月12日 卵が計5個に・・。
家のツバメは、上記の通り計5個の卵を産みました。
抱卵開始
卵を温め始めるのは、5個めの卵を産んだくらいになります。卵を温めるのは、主にメスですが、その間にオスは、メスに餌を運んだり、縄張り内に入ってこようとするオスを追い払ったりして、とても忙しく飛び回っています。
5個の卵を産んでからは、朝からずっとメスは巣の中にいる事が多くなりました。ツバメを驚かせたくないので、撮影は離れた所でそ~っと(汗)
本格的な抱卵開始ですね。孵化タイミングを同じにするために、すべての卵を産み終わらないと本格的に抱卵する事はないと言いますが、本当にその通りですね。
その理由として、雛をいっせいに孵化させる為です。
それぞれがバラバラに孵化してしまうと、給餌も不平等になりますし先に生まれたヒナと個体差が出てきてしまうからです。
子育て期間も長引きますし、給餌する親にとっても大きな負担になりますからね。
とは言え、何となく先に産んだ卵からどんどん古くなり傷みそうですが、実はそんな心配もありません。ずっと抱卵していなくても、先に産んだ卵がダメになる事はありません。
まとめて抱卵し、短期間で巣立ちをさせた方が天敵の多い厳しい自然界で生き残るにはベストな方法なのでしょう。
【抱卵の様子】
メインの抱卵はメスが多いですが、メスが食事をするために出かける間などは、雄が交替し抱卵します。たまに、メスと雄が仲むつまじく、巣の中でじっとしている時もあります。
それは、ただ疲れた羽根を休めているだけ?なのかもしれませんが、一緒に抱卵しているようにも見えます^^
つばめは、本格的な抱卵に入ると片時も離れず、必ずどちらか?は巣で抱卵すると思っていましたが、実際の所はそうでもありませんでした。
たまに、オスだけでなく、卵を温めているはずのメスも外出しています。そうなのです。卵を残して、まさかのお留守状態??に・・。
とは言え、それほど長い外出ではありません。
下からは良く見えないので、外出中かな?と思っていると、ひょこんと顔を出す時もあります。正直いるのか?いないのか?分かりづらい時も・・(汗)
静かにしていても、少しの物音には敏感に反応するので、しばらく経っても顔を出さないようなら外出確定です。
そして、夫婦で交替しながら抱卵し、夕方には必ず2匹とも巣に戻ってきてます。暗くなり、2匹の姿を確認すると、一安心。♡オヤスミナサイ♡
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孵化
親鳥が卵をあたため初めて、その卵から孵化するのはそれから約2週間後になります。この頃になると、雛はいっせいに1日~2日で孵化してきます。
生まれたばかりの雛は、まだほぼ肌色で、灰色でふわふわの羽毛が少し生えているだけです。皮膚の色もまだすけていて、目もまだ閉じたまま・・。
クチバシを下にして、もぐるような姿勢で体を寄せ合いながらじっとうずくまっています。
この時期まだ目は見えませんが、親の羽根の羽ばたきなど、震動で帰ってきたのが分かるようです。産卵時期にもよりますが、雛の羽毛が生えそろう5日くらいは、引き続き雛を抱いてあたため続けます。
大家さんへのプレゼント?
6月26日
ツバメは大家さんへのプレゼントとして、初めに孵化した卵の殻を巣の下に落として、孵化を知らせてくれます。朝起きたら、巣の下にも卵の殻が1つだけ落ちていました!
ツバメの卵はとても小さく軽いので、風が強いとすぐに飛ばされてしまいそうです。巣からは少しだけ離れた所で卵の殻をひろいましたが、風に飛ばされる前に見つけられて良かったです♡
と思ったら、もう1つ卵の殻を発見・・1個ではなく2個見つけました。
巣の中をのぞいてみると・・
生まれたてホヤホヤです♡これで、確実に孵化しているのが確認できました。ツバメの親に、卵がかえったょ・・と教えてはもらいましたが、この時期のヒナがまだ鳴きませんし、目も見えません。
本当にヒナがいるのかな?と疑ってしまいそうなほど、巣の中はとても静まりかえっています。この様子だと、今日、明日中にも全ての卵が孵化しそうです。
子育てのはじまり
まだ目が開かない雛ですが、親が帰ってきた振動などで気配を察知すると、上に首をあげて食べ物を
おねだりするようになります。
生まれた雛への給餌
6月27日
全部のヒナが孵化し、本格的に5匹のヒナへの給餌が始まったのでしょうか。親鳥は交互に虫取りにいっています。親鳥が頻繁にヒナに給餌している様子を、1日の何度も確認できるようになりました。
6月28日
今日も朝から親鳥は、休む間もなく朝早くから虫取りです。2匹同時に、留守にする事も普通にあり1日中せわしなく飛んでいました。
時期的に気温が高く暖かい日が続いています。
たまにヒナを温めている姿も目にしますが、ヒナが孵化してからは、どちらかと言うとメスは、巣のヘリに止まって、虫取りで出かけたオスの帰りを待ってる事が多くなってきました。
ヒナが生まれたからなのか?天敵による監視が強くなった気もします。
オスが帰ってくると同時に、さっと入れ替わり、メスが虫取りに出かけてゆきます。この姿は、まるでリレーのようです。
6月29日
今日は、悲しい事件がありました。早朝にスズメの襲撃を受けたようで、巣から、2羽のヒナが落とされていました。発見した時には、すでに体が冷えきっていました・・。
本当に残念です・・。その光景はまるで、地獄絵図のようでした。
5匹そろっての巣立ちを想像していましたが、3匹に減ってしまいました。
この日は、二度とスズメに襲われる事がないよう、スズメ対策に重点を置き巣の周辺をさらに改良しました。
改善点
・10㎝幅のネットの上から、さらに細かい3㎝幅のネットを、床スレスレまで設置
・スズメは赤い色が苦手と聞きましたので、あえて赤いパーティーモールを選び設置しました。
設置後の外観は、、、ぱーりーぴーぽー化しました・・。
ツバメの両親、初めは警戒鳴きをし飛びまわっていましたが、少し離れて様子を見ていると、ちゃんとヒナ達のいる巣に戻ってきてくれました。
↑見ての通り(上記)慣れてしまえば、へっちゃら?っぽい?ですね・・全く赤いモールを気にしなくなりました。しかし、派手な外観です(汗)
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6月30日
今日は、いつもより早起きをして、玄関先のツバメの様子を見に行きました。またしても・・床に何か落ちている?と思ったら、親鳥が落した【ガ】でした。
上記がそのガですが、大きさが似ていたので、またスズメに襲撃されたかと思い超焦りました^^;
昨日、急いで補強した網目の細かいネットと、キラキラ眩しい赤いパーティー用モールが、かなり効いているようです。
親が給餌に来ると、わずかながらヒナの声がしてくるようになりました。ツバメの成長は早いです。
7月1日
今日もスズメによる襲撃はありません・・
しかし、今日は大雨、雨で虫も少ない事も影響し、虫取りに出かけた親鳥の帰宅がいつもより遅いです。
7月2日
今日も、日の出前に起床し、ツバメの様子を確認・・。
引き続き、スズメの被害はありません・・
今日は、家の窓を全開にしていたので親ツバメが給餌にくると部屋の中まで、「ぴよぴよ」と可愛い声が聞こえてくるのが分かりました。
昨日の大雨からいってん、今日は晴天、涼しい風が家の中まで入ってきます。天候も良く虫も良く飛んできますので、今日は親鳥の給餌スピードがとても速くなっています。
外で様子をみていると、巣からはヒナの顔が見えるようになりました。2匹のヒナを確認、もう1匹は?と思っていると、奥にもう一匹いたようです。3匹のヒナを、無事確認する事ができました。
奥にいる1匹は、少し体が小さいように見えます。残りの2匹に負けず、しっかり太って必ず3匹そろって巣立って欲しいです。
7月4日
自力で巣の外にウンチが出来るようになりました。今日は九州の方で大雨です。激しい雨が降っているので、やや虫取りに苦戦しているようです。
ヒナ達の鳴き声もかなり大きくなり2階の部屋にも聞こえてくるようになりました。
7月5日
ヒナの声が2階まで聞こえるようになり、外に確認しに行かなくても元気な様子が分かるようになりました。
また、今までスマホで撮影した写真はピンぼけが多かったので、スマホからデジタルカメラを変えて撮影してみました。
まだピンぼけがありますが、ちゃんと目が開いているのを確認できて良かったです。
目が見えるようになると、震動だけではなく親の顔が分かるようになるので餌をくれる親の方を向いて、いっせいに口を開くようになります。
初めはまだ鳴く事がなかった雛も、この頃には餌をおねだりし盛んに鳴くようになります。餌欲しさゆえに、雛たちは我先にと押し合うようになるのもこの頃です。
しかし、その拍子に誤って落下してしまうおっちょこちょいの雛もたまにいます。
また、雛の口にはまだ大き過ぎる、トンボなど大きい虫を捕まえてきた時など、上手く飲み込めなかった虫が、生きたまま床に落ちている事があります。
しかし、それを親鳥が拾う事はありません。ツバメは落ちたエサなどには全く見向きもせず、新たな虫を捕まえに飛んでいきます。
落ちたエサには見向きもしない理由は?
ツバメは、空中では達人的な旋回さばきを見せますが、足の構造上・・地上での行動は、あまり得意ではありません。
よって地面に降りるのは、巣作りの材料を見つける時くらいで、頻繁に降りる事はないと言われています。少しもったいない気もしますが、スルーするしかないのです。
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7月6日
今日は降水確率100%、、一日中雨です☔️
ツバメさんにとっては厳しい1日となりそうです。
雨は途切れる事なく強くなったり、弱くなったりを繰り返しています。
ツバメは雨の日でも、お腹が空けば虫を捕まえにいきますし、給餌が必要なヒナがいれば、かなり必死に飛びまわっている姿を目にします。
帰ってきた親鳥は、どちらもずぶ濡れ状態で可哀想なほどです。雨がかなり強い時間帯は、夫婦そろってヒナの近くで雨宿りをしています。
夕方になりました。今は小雨がふっています。しかし、田んぼや畑周辺では、ツバメだけでなくスズメやサギなど、いろんな種類の野鳥が飛びまわっています。
ツバメは、道路や田んぼの稲穂スレスレを飛んでいるのですぐにわかります。
餌を捕まえたツバメは、自分達の巣があるタウンに次々と戻っては、再びタウンから飛び立っていきます。
私の目には、大きな虫が飛んでいる姿は、確認できないのですが、餌になる虫がきっといるのでしょうね。
小さな虫ですが、小雨程度であれば、群生になっているユスリカなどは見かける事もあります。
そして周りをぐるっと見渡すと、複数のツバメが低空飛行しながら、あっちこっち何かを探しまわっています。
そんな中、犬の散歩中に里芋のまあるい葉っばの上に舞い降りる、数匹のツバメを発見、、。
里芋の葉っぱの上には、雨がまあるい滴となっています。雨水を飲んでいるのでしょうか?もしくは青虫でもいるのでしょうか?少し距離があり細かい様子までは分からないのが残念、、。
雨の虫取りは、確かに大変そうですが、何かしら虫を捕まえて帰ってくる所をみると、よっぽどの大雨ではない限り、餌にはありつけているようです。ただし、どうしても雨が強くなりだすと、貴重な時間は容赦なく過ぎていきます。
ツバメのヒナに、いかに多くの給餌ができるか?が、ヒナ達の今後の明暗を分ける部分なので、降りっぱなしの雨は、とてもキツく心細い事でしょう。
雛への給餌は、とても大変な作業で、親鳥は本当に大忙しです。1日に平均300回近く、雛に給餌する姿が確認されています。さらに多いと600回以上~給餌していたツバメもいるのだとか?
しかし、この給餌回数は給餌環境によっても違いが出てくるところです。
巣から虫のいる餌場までの距離や、餌となる虫の量、その時期の天候など・・さまざまな要因に左右されます。
これらの環境が良ければ良いほど、それだけ多くの虫を雛に与える事ができます。
たくさんの餌を食べたヒナは、すくすくと大きく成長します。巣立ちまでの期間はあっという間ですので、ここでしっかり食べて太る必要があります。
そして、親鳥の虫探しは昼間だけではありません。明るい街灯などに集まる虫を求めて、夜遅くまで飛び回っています。
沢山ご飯を食べるようになったヒナは、それに比例しウンチの量も増えてきます。
初めのうちは親がウンチをくわえて外に捨てに行きますが、ヒナが成長するにつれヒナはお尻だけ巣の外に出して、巣を汚さないように上手にウンチをするようになります。
この頃からは、床にヒナのウンチが沢山落ちるようになります。床はウンチで汚れやすくなりますが、ヒナの成長を感じる時です・・。
しかし、問題もあり床にウンチが大量にたまり過ぎると、ウンチの臭いがこもりやすくなる点です。一番やっかいなのが、ツバメの天敵でもある蛇の存在です。
蛇がヒナのウンチのにおいをかぎつけてしまうと、ヒナが襲われやすくなるからです。床はまめに掃除し、ウンチの臭いがこもらないように清潔を保つ事も、ツバメのヒナを守る事につながります。
さらにヒナが成長すると、巣の中はしだいに窮屈になってきます。この頃になると、ヒナは頭だけ巣の中に突っ込む形で【頭かくして尻隠さず?】状態で眠りにつくようになります。
親鳥は、こうしてヒナを少しでも太らせるために、たとえ嵐の日であろうが、何度も給餌を続けます。そんな姿は、本当に健気で頭が下がります。
夏が追われば長旅が待っています・・頑張って太ってね♡
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給餌の様子
我が家のツバメは、いったいどれくらいの給餌ができているのか?気になったので、調べてみました。
うちのツバメの給餌の様子です。外は小雨が降っています。予想どおり、虫が飛んでいる気配は有りません。しかし、10分あたり2〜6回の給餌を確認しました。
晴れの日に比べると、かなり少なめです。
*オスとメスが同時に帰り給餌している時は、給餌2回となっています。
(時間):(給餌回数)
16時05分:給餌2回
16時07分:1回
16時10分:1回
16時13分:2回
16時16分:1回
16時17分:1回
16時21分:2回
16時28分:2回
16時34分:1回
16時35分:1回
16時39分:1回
16時40分:1回
16時41分:1回
16時45分:2回
16時48分:1回
16時50分:1回
16時51分:1回
16時52分:1回
(約1時間の給餌回数23回)
17時前から、結構雨風強くなってきました☔️、、、
4時52分を最後に、オスは帰ってこなくなりました。きっとどこかで雨宿りをしている?のかもしれません。
ヒナも鳴かなくなり、玄関先の巣は静まり返っています。
雨雲レーダーを確認すると、大きな雲が上空を覆っているので、しばらくは強い雨が続きそうです。
その後も、オスはまだ帰らずメスは、ヒナとずっと寄り添っています。やはり、ここまで強い雨だと、流石に給餌どころではないのでしょう。
向こう一週間の天気は、すべて雨マークを示しています。食べざかりのヒナを抱えているだけに心配です。雨降りは虫もあまり飛ばなくなるので、この先充分な給餌がちゃんとできるのか?とても気になります。
7月7日 七夕🎋
今日も雨ですが、一日中と言うわけではなく雨が降ったりやんだりして、空はずっと曇っています。七夕の日は、毎年と言っていいほど曇りだったり、しっくりこない天気が多いですね。
夜中からずっと雨が降り続いていましたが、ちょうどAM8時をまわった頃から、やや小雨になっています。
さて、今朝の給餌の様子ですが・・・
*8時19分〜9時19分までの約1時間のリアルな給餌回数は32回でした。
10分あたり3〜7回の給餌を確認しました。、
(時間):(給餌回数)
8時19分:2回
8時23分:1回
8時26分:2回
8時28分:2回
8時30分:2回
8時33分:1回
8時34分:1回
8時38分:2回
8時41分:1回
8時43分:2回
8時45分:1回
8時47分:2回
8時53分:2回
8時54分:1回
8時59分:2回
9時00分:1回
9時05分:1回
9時07分:2回
9時09分:1回
9時11分:1回
9時15分:2回
(約1時間の給餌回数32回)
AM10時になりました。
夜中からずっと降り続いていた雨がようやくあがったようです。
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【雨上がりのツバメ】
降っていた雨も上がり、地面も乾いてくると、ようやく水田や畑でも、さっきまで姿を消していた蝶々やトンボ、蜜蜂などの虫達が飛んでいる様子が確認できます。
雨上がりは、やはり虫が多くなりますね。お腹を空かせているのは、ツバメだけでありません。虫達も、お腹を空かせてますので、雨が上がると一斉に、お腹を空かせた虫達が、餌を探しにでてきます。
雨が、ようやくあがったので、再び給餌の様子を追ってみました。
今の時刻はAM10時48分です。ここから、雨上がりのツバメの給餌状況です。窓から外をのぞいても、すでに虫が飛んでいます。
10分あたり6〜12回の給餌を確認しました。
(時間):(給餌回数)
10時45分:1回
10時46分: 2回
10時49分:1回
10時50分: 2回
10時53分:1回
10時54分:1回
10時57分:1回
10時59分: 2回
11時01分: 2回
11時03分: 1回
11時04分: 2回
11時06分: 2回
11時07分: 1回
11時08分: 2回
11時10分: 1回
11時11分: 1回
11時12分: 2回
11時14分: 2回
11時15分: 1回
、、とても長くなるので省略、、、
(約1時間の給餌回数48回)
雨上がりは、給餌スピードが上がり、親ツバメの出入りが頻繁です。ただ、給餌回数は多いですがユスリカなどの細かい虫が結構多いように感じます。
雨雲レーダーで確認すると、この雲の切れ間もそんなに長くなさそうです。
ツバメはそれを知っているのでしょうか?ここぞとばかりに、虫取りチャンスに便乗している感じです。お腹を空かせたヒナが待っていますからね、、。
その後も、雨は降ったりやんだりを繰り返していました。そして、15時からバケツをひっくり返したような大雨になってしまいました。
流石に、空に鳥や虫の姿はありません。雨音が激しく響きわたっています。
メスは、巣に戻りヒナに寄り添い、オスは後で設置した止まり木がお気に入りみたいで、雨でずぶ濡れになった体を一生懸命、毛づくろいしていました。
その後も、雨が降り続けましたが、小雨をねらっては、夫婦一緒に、もしくは交代で虫を探しに出かけていました。
7月8日
今日の朝方までは、非常に強い雨が降っていましたが、8時頃から小雨に変わりました。
10時には、さっきまでの雨が完全にやみ、今は太陽が差し込んでいます。空は、朝方の雨が嘘のように晴れわたり、太陽の日差しもかなり強くジリジリしています。
あっと言う前に、地面もカラカラに乾いていますね。畑にはトンボを初め、蝶々やガ、細かい虫や蜜蜂などがとんでいます。
家のツバメも蝶々が飛び交う畑に一直線!かと思いきや、何の迷いもなくそのまま通過、、。
2匹の親鳥は、同じ方角へ一緒に飛んでいきました。
しばらくすると、雑草の茂みスレッスレを低空飛行しながら夫婦で2匹のトンボを捕獲して帰ってきました。
うちの近くでは、用水付近の雑草の茂みには、本当にトンボがたくさん飛んでいます、、。蝶々やガは餌にもなりますが、きっと羽根についている、あの粉みたいなのが嫌なのでしょう。
つまり食べはしますが、より好みをしているようにしか見えない!と言うわけです。家のツバメは、今回のように一緒に外出し、同時に帰ってくる事が割と多くあります。
追っかけっこ!するように、仲良く飛びながら消えて行きます、、。
給餌回数で2回と書いてある所は、一緒に帰り同時に給餌している時です。他のツバメも同じなのか?それともうちのペアは、非常に相性がピタリなのでしょうかwww
雨上がりなだけあり、他の鳥達も一斉活動を始めています。長雨だったので、きっとお腹を空かせてたに違いありません。
晴れてはきましが、ツバメはまだ低空飛行しながら、ビュンビュン飛んでいます。車にぶつかるのではないか?と、本当にいつ見てもヒヤヒヤします、、。
せめて道路を横断する時くらい、高く飛んで欲しいものです。たまに、ひかれてしまうツバメもいるからです。
実際には、子育て中に残念ながら親鳥のどちらかが負傷したり、そのまま命を落とす事もあります。その場合は、残された親が最後まで給餌をするそうです。
しかし、この場合ヒナに与える給餌回数が今までの半分になってしまうので、太り損ねた若鶏は、たとえ巣立つ事ができたとしても、この先の試練は、しっかり太れた子に比べると、やはりリスクはありますね。
ところが、まれにですがヘルパーツバメ?と言われるツバメが、一緒に給餌に加わってくれる事もあるようです。心優しきツバメもいるようで、頼もしい助っ人です。
ヒナを巣から落とすツバメもいれば、ヘルパーツバメのように育児をお手伝いする心優しきツバメもいます。人間と一緒でツバメの性格にも、個体差があるのではないか?と思えてしまいます。
過去に、佐賀県武雄市の長崎自動車道上にある、川登サービスエリアでツバメの親が、スズメのヒナを育てている?と言う事で話題になりました。
参考元:youTube/佐賀新聞[SagaShimbun]
これは、清掃員の女性が落ちていたスズメのヒナを、近くのツバメの巣に入れたようです。その後は、スズメのヒナがツバメのヒナと混ざって給餌されている姿が確認されニュースになったと言うお話です。
ツバメの親は、ツバメのヒナだけでなく一緒になって大きく口を開けているスズメのヒナにも、せっせとエサを運んでくる親ツバメの姿が何とも微笑ましく、サービスエリアに立ち寄った人達の心を和ませました。
ヒナ達が大きくなるにつれ、真っ黒なツバメのヒナと、スズメのヒナの羽根の色に差が出てきて、鳴き声も違う事から、スズメだと気がついたようですね。
心がホッコリとする実際にあったお話です○^^○
同じツバメでも性格には個体差がかなりあるようです。
本当に同じ、ツ、バ、メ?なのか?
???
実に謎が多いですね、、。
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さて、PM15時になりました。
10分あたりの給餌回数3~6回(1時間あたりの給餌回数:25回)午前中や夕方に比べると、この時間帯の給餌回数は少なめです。雨は降っていませんが空は晴れたり曇ったりを繰り返しています。
時刻は、PM16時30分。10分あたりの給餌回数6~7回(1時間あたりの給餌回数:39回)
(時間):(給餌回数)
16時32分: 1回
16時33分: 2回
16時37分: 2回
16時38分: 1回
16時40分: 2回
16時42分: 1回
16時43分: 2回
16時46分: 2回
16時47分: 2回
16時48分: 1回
16時49分: 2回
16時52分: 2回
16時54分: 2回
16時55分: 1回
16時56分: 1回
16時57分: 2回
16時59分: 2回
17時00分: 1回
午前中ほどではありませんが、しだいに暑さがやわらぐ夕方の時間帯は、かなり頑張って給餌しているのが分かります。
今日は曇っているため、外はだいぶ薄暗くなってきました。さて、時刻は18時30分になりました。この時間帯の10分あたりの給餌回数は、平均3~5回。
この時間帯の給餌回数は、今日1日を通しての給餌回数と比べても少なめです。
日の入が近くなり周囲が薄暗くなってくるにしたがい、給餌の間隔も長くなり、給餌回数も減っているのが分かります。
だいぶ、空が暗くなり視界が悪くなってきました。
PM18時59分を最後に、、、
親鳥は2匹共もどってきませんので、今日の給餌はこれで、ひと段落といった所でしょうか?
今日の日の入は19時10分でした。
もう少し暗くなると、街頭に集まる虫達を捕まえに来ている、ツバメの姿を見かける事もあります。また、大きな雨雲が近づいていますので、今夜の空も荒れそうです。
PM20時、親鳥はすでに帰宅していました。いつ帰ってきたのか?までは分かりませんが、いつも夜になると、家族そろって寝ているようです。
7月9日
今日の日の出は4時46分朝からかなり強い雨です。ツバメはと言うと、2匹ともまだ家にいます。
強い雨なので、さすがに出かける気配はありません。普段なら、この時間帯は虫取りで両親いないのですが、さすがにここまで雨足が強くては、手も足も出ないのでしょう。
ただぼうぜんと、やみそうにない雨をながめている状態です。ヒナもお腹を空かせているでしょうが、しばし待つしかありません。
6時30分
先ほどまでの雨は、少し落ち着き始め、だんだんと雨足が弱くなってきました。小雨になるのを見計らったかのように、親鳥は2匹ともいなくなりました。
きっと小雨になるのを、待っていたのでしょう。犬の散歩中に、水田スレスレを飛び回るツバメの姿が確認できます。
まだ小雨は降っていますが、この程度の雨なら、普通に虫取りに出かけてますので、何の問題もありません。雨でも不思議と、黄色い蝶々は良く飛んでいます。
同じチョウチョでも、何故かモンシロチョウはみかけません。あと、用水付近の道路では、雨でも関係なく小さな虫がとんでいます。
ユスリカや蚊なども飛んでいました。ユスリカは、人を刺す事はありませんが、いつも大群になって飛んでいます。蚊と見ためは非常によく似ています。
散歩から戻ると、家のツバメも給餌が始まっていました。
さっき水田スレスレを飛んでいたツバメの中に、きっと家のツバメもいたと思われます。雨がやむに越した事はありませんが、少しでも雨が小降りになるのを、きっと待っていたのでしょう。
雨降りの日は、飛ぶ虫が少ないので、下記のような作物についている虫をつかまえてきているようですね。給餌に失敗した幼虫が床に落ちています。
稲科の作物につくメイガなどの害虫だと思われます。このあたりは、稲だけでなく麦畑もありますので・・。
鳥達が一斉に、活動を始めました。しかし、相変わらず、車通りの多い道路を低空飛行するツバメには、ヒヤヒヤさせられます。
AM8時をまわりましたが、雨は小雨〜中雨です。それではAM8時15分から1時間の給餌の様子です。
(時間):(給餌回数)
8時15分:2回
8時17分:1回
8時18分:2回
8時24分:1回
8時25分:2回
8時29分:2回
8時33分:2回
8時37分:2回
8時38分:2回
8時39分:1回
8時42分:1回
8時43分:2回
8時48分:1回
8時50分:2回
8時52分:1回
8時55分:2回
9時04分:2回
9時06分:1回
9時11分:2回
9時12分:2回
9時13分:1回
9時14分:2回
9時16分:2回
10分あたりの給餌回数は、3〜9回でした。雨の影響で、給餌の間隔にムラはありますが、1時間で39回の給餌を確認しました。
今日もつばめさんは、ずぶ濡れです。雨の日の給餌は、本当に大変そうです。それでも、この地域は田舎なので餌にはとても恵まれているのかもしれません。
雨雲がなかなか抜ける気配がありません。相変わらず、向こう一週間の天気も雨一色です。しばらくは悪天候が予想されます。
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【ツバメの羽休み】
子育て中の親鳥は、給餌があるとは言え、朝から晩まで休みなく飛び回っているわけではありません。ちゃんと途中で、羽休みをしています。
変わる代わる、交代で虫取りに出かけたり、時に2匹そろって羽休みもしています。
ツバメの主な活動時間は、日の出から日の入くらいまでですが、朝は外が明るくなると同時にせわしなく飛び回り給餌を初めています。
午前中でも、特に外が明るくなり始めた頃から比較的まだ涼しい時間帯や、日の入前の暑さが少し落ち着く頃の時間帯は、特に鳥達の活動が活発になっているのがわかります。
この時間帯は、本当に多くの虫が飛んでいますし、鳥達も賑やかに飛び回っています。
【ツバメが地面スレスレを飛ぶ理由】
ツバメが水田の稲穂の先端スレスレを飛ぶのは、稲につく害虫を捕食しているからです。
コブノメイガ、イネミズゾウムシを始め、稲の害虫はいろいろありますが、これらは稲の葉を食べてしまうので、これらの害虫を捕食するツバメは、農家の人達にとってありがたい鳥だったのが良く分かります。
雨降りの日でも、水田スレスレを飛び回っているツバメは、これらの害虫を捕食しヒナに給餌しているのでしょう。
雨の日は、いったい何を食べているのか?ちゃんと餌は取れるのか?と思い、時間が空いた時は、ツバメの給餌の様子を追ってきましたが、ムラこそあるものの、とりあえずは雨だろうが何かしら虫を捕獲して食べてる様子が、しっかりと確認できたのは、大きな収穫でした。
給餌の様子を追っていて思ったのは・・
やはり晴れている時の方が、だんぜん給餌回数が多く、平均的に見ると午後より午前中の方がせわしなく給餌しています。
雨が降り出すと、虫達は雑木林や葉っぱの影にサッと消えてしまうので虫とりに苦戦しますが、それでもツバメの親達は、大雨でもない限り迷わず虫取りに出かけます。
【雨あがり】は、虫達も多くなるので、虫とりのチャンスと言うわけです。
7月10日
この頃のヒナは、まだ頭のてっぺんにフワフワした毛がいっぱい残っています。とても可愛いですね♡
7月12日
交替でエサをとりにいっているようです。
その間は、上記のように巣の近くに、止まり木がわりに設置した突っぱり棒に良く止まっています。設置したかいがありますね。
もしくは、下記のようにヒナと一緒に巣の中にいたりします。
↓親の帰りを待つヒナ達。
7月13日
頭のてっぺんにあったフワフワの毛はもうありませんね。顔まわりの毛も、だいぶ赤みを増し、だいぶツバメらしくなってきました。
↓そして、ときおり羽根を伸ばしている姿を頻繁に見るようになりました。
親鳥が帰ってきましたね。人がいても全く気にせず、いつもこのように頭上を飛んでいきます。
7月14日
ヒナ達は今日も元気です。親鳥は、せっせとトンボをつかまえてきます。
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7月15日
巣がせまくなってきたせいもあり、巣のヘリに乗り出して止まっている事が多くなりました。頻繁に毛づくろいをしたり、大きく羽根を伸ばしています。
巣立ちが近そうですね。ツバメの成長はとても早いです。
家族が全員集合しています。
巣立ちが近い?
そしてもう一点、昨日から給餌用に捕まえてきたトンボが床に平均5匹くらい落ちています。これは、巣立ちが近いサインです。ヒナの前で親鳥は餌のトンボをちらつかせますが、なぜか?今までのようにエサを与えない・・。
与えるフリをしますが、エサが欲しかったらこっちにおいで!みたいな感じで、巣立ちをうながそうとしているのです。
いよいよですね。あと数日くらいで巣立ちそうです。
ヒナが巣から落ちた場合
もしも、巣から落ちているヒナを見つけたら?まずは良くヒナを観察してみて下さい。
・まだ未熟で飛べそうにないヒナが落ちたのか?
・巣立ちに失敗したヒナなのか?
を見極める必要があります。
まだ目が開いていなかったり丸裸のヒナ(羽毛がまだ充分生えていないなど・・)明らかに巣立ちには早すぎるようなヒナは、人の手で巣に戻してあげましょう。
ツバメは嗅覚があまり発達していませんので、人がさわっても【人のにおい】で育児放棄する事はありません。巣に戻してあげる事で親鳥が御世話を続けます。
注意点)
落ちたヒナを巣に戻す際の注意ですが、必ず軍手するのを忘れないようにしましょう。軍手をする理由は、人のにおいをつけないためではありません。
(ツバメは人のにおいなど全く気にしません)
雛は人間よりも体温が高いので、雛の体温を奪わないため、それと互いに細菌を移さないためです。
そしてもうひとつが、巣立ちに失敗したヒナの場合です。もし、飛びそう?なのであれば、きっと巣立ちに失敗してしまったヒナでしょう。
地面に落ちているヒナを見ると、つい手を差し伸べたくなるのが人情ですが、上記でもふれた通り少し離れた所で見守ってあげるのがベストです。
*しかし、車通りの多い道路に面していたり、そのままではヒナに危険が及びような場合は、安全な場所にヒナを移動させてあげて下さい。
ここから人間ができる事は、安全にヒナが自力で飛び立つのを見届ける事だけです。ここまで大切に育てあげられたヒナ達です。
巣立ちしようと頑張っているヒナを、親鳥は絶対に見捨てませんので、後は親鳥を信じてまかせましょう。
周囲を確認し、ヒナが落ちた場所が危険でないのであれば、親鳥が近くにいるはずですので、あまりさわらずそのまま見守ってあげましょう。
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ヘルパーツバメの存在
通常ツバメは夫婦2羽で子育てをするものですが、たまにヘルパーと言われるベビーシッターのようなツバメが存在します。
生まれた雛に、一緒に虫を運ぶなど育児を支援するツバメがいるのです。
いったい誰が?と思われるかもしれませんが、鳥の世界では、さほど珍しい話ではなく、その様子はツバメでも確認されています。
まだ充分に成熟していない若いツバメや、繁殖が途中で失敗してしまったツバメ、つがいになれなかったツバメなどが、このようなヘルパー役をし、子育てのお手伝いをしている様子が、たまにみられます。
複数のツバメが飛ぶ様子は、一見縄張り争いのようにも見えますが、良く観察すると、虫を捕まえてきたツバメが、代わる代わる給餌しています。
ツバメが何度も虫を運ぶ姿は、見ていても本当に大変な作業です。それを手助けしてくれるヘルパーツバメの存在は、きっと子育中の親鳥から見ても頼もしい事でしょう。
鳥の世界でも、このような助け合いが存在します。心がホッコリしますね♡
感動の巣立ち
いよいよ巣立ちが近くなって来ると、ヒナはに羽根をばたつかせたりして、少しづつ飛ぶための準備を始めます。
中には、うまく飛び立つ事ができず、地面に落ちてしまうヒナも出てきます。
ただこの時期は、ツバメの両親が必ずどこかでヒナの巣立ちを見守っています。ときおり親が見本を見せながら、ヒナを誘い誘導している姿もみられます。
7月16日
我が家のつばめのヒナ達も、とうとう巣立ちの時がやってきました。下記は、その時の巣立ちシーンを撮影したものです
*素人がスマホで撮影したものなので、あまり綺麗な画像ではありません・・。
巣立ちはしましたが、しばらくの間は巣の近くにある木や電線などに止まったり、夜になると育った巣に戻ってくる事があります。
無事に巣立った我が家のつばめ達ですが、うれしい事に・・夕方近くになるとヒナ達が、パラパラと戻ってきました。日没前には、親鳥も帰宅し、家族全員の姿を再び見ることができました。
もう、お別れだと思っていたので、うれしいですね♡
そして、翌朝・・
巣につばめの姿は、すでにありません。ヒナ達は飛ぶ練習をしたり、親鳥と一緒に虫をつかまえに出かけたようです。
ただし、巣立ったばかりのヒナ達は、まだ上手に虫をつかまえる事ができません。よって、引き続き親鳥から餌をもらう事となります。
下記は、親鳥がヒナに給餌している様子ですが、まだまだ子供ですね♡
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悪環境化にも適応?つばめの子育て
市街地では巣営場所が奪われたり、泥を集める水たまりや巣材の材料となる枯れ葉も集めづらかったりして、つばめが巣作りも困難になってきています。
つばめの体重はとても軽く、およそ10g強くらいしかないので、雛が4~7匹増えても落ちない程度の強度はあります。
巣が落下せず、無事巣立ちまでこぎ着けるか?どうか?は、造巣に適した建物や巣材が馴染みやすい建材、それ以外には充分な餌の確保ができるか?どうかが鍵になってきます。
また首都園中心でも、つばめが安心して子育てできる環境が減りつつあります。造巣場所がなくなったつばめは
新たな巣営場所を探すしかありません。地域にもよりますが、つばめの生活園(子育てできる場所)がどんどん失われています。
ところが、つばめは以外にも時代の流れにしっかり適応しながらも、ちゃんと生きるすべを見いだしています。。
私が住んでいる地域は、昔ながらの古い木造住宅が並び、見渡す限り田園風景が広がっているような、田舎なので、市街地でのつばめの行動や様子は残念ながら見れないので想像がつきませんが・・。
都会では、つばめの生活スタイルも環境の変化に伴い日々進化しているようです。
例えば・・。
赤外線センサーを覚え、ビルの屋内で巣作りする姿も確認されています。天敵が多く、非常に弱い立場のつばめですが、変わりゆく環境の中でも、上手に適応し子育てをしている様子が分かりますね。
ツバメとともに生きる
つばめを見かけるのは、虫が多く飛んでいる春先から夏ごろの暖かい時期に限られますが、私達の心には、とても印象深く残っています。
他の野鳥は、常に人間を警戒し決して近づこうともしませんが、ツバメはあえて人の出入りが多く、人の目につく場所を選び巣作りをするのも特徴のひとつです。
そんなツバメを人々は快く受け入れ、縁起が良い野鳥として昔から、人間に重宝がられていたのです。しかし、玄関の軒下などに巣をかける事が多いため、玄関先は糞で汚れてしまうなど面倒な事もあります。
そこで人々がとった行動は、床に新聞紙や段ボールを置いたり、糞よけなる物を巣の下にぶら下げたりするなどし
、床が汚れてしまうのを防ぐことです。
その糞よけは、木や段ボールで手作りした物であったり、ひっくり返した傘や、ザルだったり実にさまざまです。これらは糞よけとしてだけでなく、巣やヒナが落下した時の受け皿的な役割もしていました。
当時から、落ちてしまうヒナを受け止められるように、いろいろ工夫されてきたののが分かります。これらは、ツバメと人間が共に生きてきた証とも言えます。
しかし、どうしても巣を作られると困る家では、巣作りのためにツバメが巣材の元となる泥や枯れ草を貼り付けた始めた壁に、細長い紙や布を貼りつけたりする事で、やがてツバメはその家で巣をかけるのをあきらめます。
無理やり作った巣をただむやみに壊すのではなく、家ではなく別の家に巣をかけてね・・と促してきたのです。
こうして、他で巣作りをするように仕向けるのも、ともに共存するツバメへの配慮のだったのかもしれません。
古民家などでは、大昔に設置されたツバメ用の巣台も、当時のまま残っています。ツバメと共に生きてきた名残ですね・・。
今も、当時よりは進化しつつも、巣台や人工的に作った巣を設置するなどの動きは変わらずあります。
ツバメはとてもかしこい野鳥ですが、とても力が弱い鳥です。たとえ人家に巣をかけても、中にはツバメが巣をかけるのを快く思わない人間に巣を壊されたり、雛を奪われる事もあります。
しかし、そんな危険を犯してまで、あえて人通りの多い人家を選んだのは、自然界の天敵から身を守るための手段だったのです。
人家に巣をかける事に成功しても、カラスや猫などの天敵に巣を襲撃されるリスクが常にあるのも現実です。
一時期はツバメの姿が多く見られた都市部でも、泥のある水たまりや巣材となる枯れ草が少なくなった事もあり
ツバメの姿がすっかり消えてしまっている地域も出てきています。
昔と比べツバメの数も減り、全体的に渡りをするツバメが減少傾向にあるのも、環境の著しい変化の影響を強く受けていると言えます。
現代では・・。
鳥糞などで床が汚れてしまうのを嫌う人や、軒先にかけられた巣が嫌で壊してしまわれる方なども増えていますので、ツバメの巣営場所の減少に、さらに拍車をかけているのかもしれません。
しかし、そんな悪環境の中でも、少しでも街でツバメを呼び戻すために、人工的につくられた巣を設置するなど、ツバメを守るために、影で支えていらっしゃる方も大勢いらっしゃいます。
こんな時代だからこそ、このように人が設置した巣ではありますが、厳しい現代を生きるツバメにとっては、とても利にかなっているのかもしれせん。
人間が巣作りの一助として設置した巣に変わる物を上手に利用し、そこで巣作りを始めるツバメが実際にいる事が、それを物語っているのではないでしょうか?
こうして、めまぐるしく変化する環境の中で、適応しながら生きているツバメの姿が現実にあります。
ツバメとともに生きる暮らしは、そこから学ぶ事も多く、とても実りあるものです。ツバメの子育てを通じて、その暮らしに豊かさがもたらされているのではないでしょうか?
時代が変化する中で、ツバメに対する意識の変化はあるものの、昔と変わらずツバメの帰りを、心待ちにしている人達が多くいるのも事実です。
これから先の未来の事は、誰にも分かりませんが、人間とツバメがかわらず共存できる世の中であって欲しいと願います。
ツバメが巣をかけた大家さんのお宅は、ツバメの子育てシーンを間近に観察する中で、とても貴重な光景を目にする機会が多くある事と思います。
今後もツバメさんが来る事を祈りつつ、引き続きツバメの子育てを暖かく見守っていきたいと思います。○^^○
ツバメさん、ありがとう♡
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以上
『つばめの子育て~巣作りから感動の巣立ちまでの観察日記』の記事でした
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